週刊少年松山洋_タイトル_調整

ゲーム業界における中途採用&転職の話

まずサイバーコネクトツーにはルールがあります。

周りの人からはよく【特殊】と言われてしまうルールなのですが。

中途採用においてご応募いただいた方に必ず“ある事”を確認しています。

それは

“今現在は退職されていますか?まだ在職中?では退職後に再応募してください。少なくとも現職の会社の上司に「辞める事」を伝えてください。そうでなければ弊社ではこれ以上採用の話を進められません”

ということ。

このルールのことを話すとゲーム業界の(特にマネージャークラスの)人達から「松山さん、正気ですか?信じられない、そんなやり方じゃとても採用なんてできないですよ?」って言われてしまいます。

やってますよ、ウチはこのやり方で20年以上。

もちろん中途採用に応募された全ての方が戸惑われます。

「ええ?そうなんですか、わかりました。一度上司と(退職の)相談をしてからまた連絡します」

って言われたきり二度と応募してこられない方もいらっしゃいます。

では、それでも、なぜこんなルールを設けているか?

私がイヤだからです。

だって

現在お勤めの会社を辞めるのは自分の意思でしょう?

自分の人生。

自分で決めたこと。

じゃあ、まず辞めましょう。

少なくとも上司に事前に相談しましょう。

それから転職活動をしましょう。

“次”が決まってからじゃないと(=保証がないと)辞める事もできない?

その程度の覚悟の人はいりません。

生活がある?そりゃもちろんあるでしょう。けど辞めて転職するってことはソレもひっくるめて全部覚悟してやるべきことですよ。

そもそも在職中に“次”を探して決めるってコトは、前職の会社からお給料を貰いながらソレ(転職活動)をやるってことでしょう?

お行儀が悪くないですか?それ。

そういう人は“次”に行ってもまた同じ事しますよ。

私はウチのスタッフが退職する時にも“すでに転職先が決まってる”なんて聞くと怒ります。

そんなカッコ悪いことすんなよ、って。

そしてやはり悲しくなります。

私はこの業界内で起きる【悲しみの連鎖】を止めたいのです。

だからウチはやらない。

それじゃあ採用で他社に勝てませんよ?って言われます。

が、それでもやらない。

歯を食いしばってやせ我慢して今までやってきました。

これが私の“カッコいい”です。

世間からはおおよそ理解されにくい話だとは思いますが。

それでも、今までも、これからも、このルールを続けていこうと思っています。

ここからは実際に今の業界内で起きてしまっているエグい話。

ちょっと吠えます。

特に最近は(私のこのルールどころか)常軌を逸した無茶苦茶な採用活動を行っている企業の話を聞きます。

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