見出し画像

JKの「キャー」な笑いは、JKにしかできないという話

最近思うこと。

JKのはしゃいだ甲高い笑い声は「JK特有の感情の発露の仕方だな」ということ。

盛れる写真が撮れた。
かわいいわんこが目の前でかわいい仕草をしている。
推しのアイドルのチケットが取れた。
珍しい色の花が咲いてる。

その全てに、まるで目の前に超イケメン芸能人が来たかのように興奮する。

似たような現象を示す慣用句に「箸が転がってもおかしい年頃」なんて言い回しがある。
日常のなんでもないことを面白がり、天真爛漫に振る舞う10代後半の女性について指すそうだ。

私が同じくらいの年頃は、どこかそういうタイプの同年代の女子を敬遠していた節があったが、今となっては羨ましい限りだ。

ひょっとすると私には分からないだけで彼女たちは細やかに感情を使い分けているのかもしれない。
だが、30手前になった私が彼女たちと同じようにはしゃごうとすると、そのエネルギーがどこにも見当たらないことに気づいた。

そんな「箸が転がってもおかしい年頃」から10年以上生きたが、その間に色んなことがありすぎて、死ぬ以外の大抵の出来事は大体動じずに対応するようになってしまった。

例えかわいいわんこが目の前を通っても「ほぇ〜かわいいなぁ」で心の中で思うだけで済んでしまうわけである。

二度とはしゃぐことができない年齢になって思うのは「若人よ、はしゃげるうちに沢山はしゃいでおけよ」ということ。

はしゃぐというのもエネルギーがいる。

日常のささやかなことに若さゆえの新鮮さを味わう。多分このくらいの年齢にしかできない。

当時それを心のどこかで抑圧していた私は、二度と戻らないその日々に、10代らしい天真爛漫な振る舞いをしてこなかったことを、ひどく後悔した。

noteをやっている人で10代の人は少数派かもしれない。

だが、もしこの記事を見ているあなたが10代後半の多感な時期ならば、感動や興奮を隠すことなく振る舞ってほしい。

そして大人になって久しい我々は、そんな10代特有の「日常のなんでもないこと」が新鮮に面白く感じるその素敵な感性を、共に羨ましがろうではないか。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集