小説:青瀬さんのありがたいお話
バイト先のスーパーにいる社員の青瀬さんは、細かいことに気が利いて指示が素早くて、けどいつも冷静で怒ったりとかしない超絶的に良い人だ。二十代後半くらいの、ベリーショートの髪が似合う女の人で、体はやや小柄だけど、めちゃくちゃ優秀な人なので存在感がある。そんな頼れる上司の青瀬さんだったんだけど、この前休憩室でたまたま二人きりになった時に、話の流れで「え、でも青瀬さんって普段何してるのかとか全然想像つかないですよね~」と、わたしが笑いながら言ったら、「まあ地球人の生態の研究かな。そ