最近観た映画の感想まとめ②
全部Filmarksのアカウントからの転載です。
・ガンズ・アキンボ(2019 イギリス ドイツ ニュージーランド)
3.0点/5点
中盤はずっと行き当たりばったりのちまちました展開が続くのでいまいちアガらなかったけど、最初と最後は良かったかな……。
ニックスのキャラがスピンオフ作れそうなくらい魅力あったと思うので、ちょっと過去話で見てみたい感じしますね……。
・友情にSOS(2022 アメリカ)
5.0点/5点
「社会」という概念を悪役として表現することに成功しているウルトラC映画。それでいて友情ものとして100点のドラマにも結実させていて超絶的としか言いようがない。これだけスリルがありつつリアルなのは本当に苦しいが、一筋でも希望があることを祈りたい……。
・犬王(2021 日本)
4.5点/5点
バニシングIN60"のカーチェイスシーンを思い出すくらい後半ずっとライブシーンがぶっ続く狂った構成なんだけど完全に楽しくて最高。イマジネーションで圧倒的に勝利してる。
それでありながらドラマパートもしっかり光る演出があってエモーショナルにキメてくるしマジで良かった。身体障害者の描写の意味合いだけちょっと受け取り方に悩んだりもしたけどそれ以外はほぼ文句なしという感じ。いやーアガった。
・鍵泥棒のメソッド(2012 日本)
5.0点/5点
徹頭徹尾優れててすごい。映画という娯楽の一つの完成形じゃないか?
・恋は光(2022 日本)
5.0点/5点
ものすごい多幸感、最高潮、渾身の恋愛讃歌という感じで号泣の大傑作。
それが何であるか?という問いが立てば人は考え、検証し続けなければいけないのだけど、恋愛感情についてもそれをやろうぜ?というコンセプトが全編一貫していて誠実以外の何物でもなかった。
ハーレムラブコメを徹底して理知的に作り上げるとこんなすげえもんになるんだなあ……。
・海辺のエトランゼ(2019 日本)
4.0/5点
ゲイ以外の属性を持った登場人物たちが色々と出てきて役割を果たしてるあたりが多様で作品世界の広がりを感じる。
3年間の空白部分をもうちょっと描いてほしかったりやや詰め込んだ感もあるけど、終盤のベッドシーン周りのテーマの収束具合が大変にエモくて満足。ただ好きな気持ちが成就するか否かだけでなく、主人公らの傷心の克服が強く絡んでいて深みがあったな〜。
・神は見返りを求める(2022 日本)
4.0/5点
相変わらず日常から猟奇的な非日常への飛躍のさせ方が絶妙に上手い。それはこの監督が辿っていくと猟奇に繋がる人間の暗部を描き出すセンスに長けているからなんだろうけど。
途中観ててこれソーシャルネットワークっぽいなということに気付いて、そういう目で見るとまたちょっと面白かったですね。
・ナイト・ウォッチャー(2020 アメリカ)
4.5/5点
発達障害者が主人公のサスペンス風味の成長譚。
静かだけど深みのある人間描写と、それを表現する主演のタイシェリダンの演技力。目線のやり場や立ち方、歩き方、声色に至るまで、きめ細やかな演技でアスペルガー障害に対峙していて見事だった。障害とはイコール当事者の人間性であり、障害を描くということはまこと人間を描くことそのものであるよなあと思った。