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夏の夜のお散歩、背徳感
晴れた日の夕方、アニメを観ていると、無性に小さな頃を思い出します。
日が傾いていく中で、母が台所で夕食の準備をしている音を聞きながら、大人しくテレビの前で待っていたからでしょう。
***
夕方、少しもの寂しい気持ちになりながら、夕食の準備をし、早めに夕食を済ませたところ。そわっとした気持ちがやってきたことに、気がついてしまいました。
ちょっと外、散歩したいかも
音楽を聴きながら、夜の散歩。
誰にダメと言われる訳でもないので、すぐに行けばいいのです。でもなぜかわたしは、夕食後に外に出ることに後ろめたさを感じてしまいます。
15分後、結局わたしは後ろめたさを振り切り、外に出ることにしました。
夏の夜、想像通りのモヤっと感。
何をするわけでもない、ただ歩くだけ。
ただそれだけ。
夜に外を歩くこと自体は、珍しくも何ともありません。夜、仕事から帰ってくることを考えれば、わたしにとっては当たり前のことです。
なのに、この特別感、背徳感。
普段から歩いている、いつもの道なのに。
いつも聴いている音楽が、少しだけゆっくり聞こえる。
思えば頭と心が回転しっぱなしだった、ここ1ヶ月。
思いを馳せたり
ああしてたら、こうしてたら、ああだったらと思ってみたり
前ばかり見ているつもりが、いつの間にか後ろを向いていることに気がついてしまったり
日々大量に消費されるエネルギー。きっとその分の、冷却時間が必要だったのかもしれません。
***
そんなことを思いながら、頭と心の冷却を経て、帰路に着く。
しかしそこは夏の夜の散歩、体は冷却とは程遠い。
そして帰り道、コンビニスイーツを買ったことは、さらなる背徳感を生みました。