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青森の定番のお酒と、仲間をねぎらう一杯にぴったりな推し日本酒のこと

きっと誰もが一度は食べたことのあるりんご、ふじ。りんご界の大スターは青森で生まれ、いまでは世界中で栽培されています。青森では、このふじを使用したシードルをはじめ、ワイン、日本酒、さまざまなお酒が作られています。

今回のテーマは「青森」、青森県の定番のお酒とわたしの推し酒をご紹介します。

実は少し前に大きなプロジェクトが良い形で終わり、同時期に組織の再編成がありまして。
色んな「区切り」が目の前にやって来た感覚に、頭も心もちょっと疲れ気味でした。

そんななかで青森のお酒についてあらためて調べて、飲んで、をしていたら、いつの間にか心の深いところで深呼吸できたような気持ちになっていたんです。

濃密な森の奥で生まれたばかりの空気をふかくふかく吸い込むような、癒しの感覚をもたらしてくれた青森のキノシタ推し酒は、爽やかで特別な八仙と、ふくよかでクールな田酒、ヒバの香りがぎゅぎゅぎゅっとつまったHIBAGINです。

定番のお酒はもう知ってるよ!という方は、目次から飛べるのでわたしの推しの紹介だけでもぜひ見ていってください!

前回の北海道の記事はこちらから。

お酒への興味がまったくなかったわたしが、運命の一杯と出会い、47都道府県のお酒を制覇し「推し酒」を紹介するこの企画にいたった背景については、こちらのnoteに書いています。
よかったら合わせて読んでいただけると嬉しいです。



青森のお酒事情

青森といえば、あおあおしい森

フランスの最も美しい村に登録されるブーヴロン村は、シードルで有名なまち。このまちと姉妹都市協定を結んでいるのが、青森県の弘前市です。

ブーヴロン村からシードルの生産技術支援をうけ、青森県ではシードルの生産者が増えているそう。生食用のりんごの規格からもれてしまったりんごの有効活用としても期待されるシードル。

アルコール度数が低めでお酒が苦手な方でも楽しめるお酒でもあります。

青森定番のお酒

青森といえば、の定番のお酒をピックアップしています。

その土地にゆかりのあるひとへのプレゼント選びに参考になると嬉しいというのもあり、定番酒はオンラインショップがあるなど、比較的手に入りやすいものを中心にご紹介します。

シードル | 『酸いも甘いも、アオモリシードル』

青森といえばシードルのイメージはあるものの、誰もが知る有名銘柄というのはさほど思い浮かばないかもしれません。
今回ご紹介するのはA-Factoryさんの「アオモリシードル」。

オフィシャルのオンラインショップから画像をお借りしました

甘めからスタンダード、辛口のドライと、味のバリエーションが豊富で好みに合わせて選びやすいのも特徴です。

日本酒 | 『伝統も革新も、陸奥八仙』

青森にはたくさんの有名な日本酒がありますよね。
そのなかでも「陸奥八仙」は外せません。

まちがいない

フルーティでお米の旨みが楽しめるのが特徴の八仙。蔵人の平均年齢が30代と若く、尖った企画酒も豊富で楽しみが溢れています。

ワイン | 『奇跡のピノ・ノワール 下北ワイン』

りんごも育たないような極寒の下北半島。
そこで栽培された国産ピノ・ノワールで造られる「下北ワイン」は、海外のワインコンクールでも高く評価されています。


こだわりのピノ・ノワール

小さなワイナリーが生み出した奇跡とも言われるサンマモルワイナリーの下北ワインは、渋みが少なく瑞々しさが楽しめるワインです。

キノシタの推し酒

推し酒片手に推しへの愛を語っています。

【偏愛、イチ推し | 『うつくしい清涼感、八仙 - 乾杯をしよう 僕らはきっと よくやった -』】

乾杯は、祝いのときだけのものじゃない

いわう、いたわる、はげます、いのる。
乾杯にこめる思いの種類を知ることが、おとなになっていくということなのかもしれない。

美しい佇まい

andropというバンドは知らなかった。ボーカルのひとの故郷にある八戸酒造とコラボレーションしたらしい。

コンセプトだけ提供するようなコラボレーションではなく、酒造りのすべての工程に実際に参加したと書いてあった。なんてうらやましい。

すっきりとした酸味、喉を通るとキラキラとしたシャボン玉が弾けるような微発泡。ほのかに香るお米の甘さまで、そのすべてが爽やか。

クセの強いお酒も好む酒呑みには物足りなさを感じるかもしれない。
だからこそ、乾杯の一杯目にこのうえなくぴったりなのだ。

お酒の好みが違う仲間が集まり、みなしあわせであれと願う乾杯に。
きっとうまくいくと励ます乾杯に。

乾杯をしよう 僕らはきっと よくやった

八仙- 乾杯をしよう 僕らはきっと よくやった -とキノシタの出会い

お疲れさま会をしよう。なにかいい乾杯のお酒はないかな、と思っていたときに偶然みつけたのがこのお酒。
「これ以上ぴったりなものがあるだろうか!いや、ない」と興奮しながら注文。飲んでみたら想像以上にエモ爽やかで、なんだか泣きそうになった、というのが出会いでした。


(推しはいくつあってもいい、ですよね?)

【西田酒造| 『団欒をよぶ、田酒』】

定番酒に入れるべきか迷ったものの、手に入りにくさで入れられなかったのが「田酒」。
完全な手作りによる純米酒の醸造を実現した、こだわりのお酒である田酒は、手に入りにくい希少なお酒です。

直販をしていないので見つけたらラッキー

お米といえば「田んぼ」
田んぼといえば「田」
だから「田酒(でんしゅ)」。
なんだかとても、親しみやすい発想。

味もシンプルなのかと言うと、そうではなくて。お米の甘さとふくよかさを感じつつ、切れ味は鋭い。なんともかっこいいお酒なんです。

田酒とキノシタのつきあい

行きつけの角打ちで数ヶ月に一度、見かけるかどうか。
見つけたら「お!」となって、絶対買ってしまう。そのまま帰りのコースを変更して実家に寄って、お酒好きの父と晩酌に飲む、というのが定番のコース。
お米の国に生まれてよかったを実感できるお酒です。

【クラフトジン|『奥入瀬気分、HIBAGIN』】

青森ヒバを使った「HIBAGIN」は、東京で造られているため青森トリビュート枠として選びました。

青森トリビュート枠

まさしく、飲む森林浴。
おすすめなのは、雨の音を聞きながら飲むこと。
目をとじるとまるで奥入瀬にいるかのような錯覚を味わえます。

県外からも青森を盛り上げたいという思いから、東京で醸造されているのだそう。

HIBAGINとキノシタの出会い

気になるけど飲む機会がなかったHIBAGIN。
ある時、数軒めでふらっと入ったお店がなんとHIBAGINを作っている会社が運営するビストロでした。
思わぬ場所で思いがけず出会え、企画された方のお話も聞けるという幸運に興奮。
普段からお酒運の強いわたし、これはもう引き寄せの法則までもってるな!と強気の確信をした出会いでした。

青森編のおわりに

やっと出せました、青森編。

青森は、りんご。りんごだからシードル。シードル美味しい。くらいの認識だったのですが、あらためて調べてみると、農家の高齢化、引き継ぎ手の減少など、農業や林業を維持することの難しさを垣間見て、色々と考えさせられることがありました。

青森で造られるお酒は、どれもなんだか物静かだけど優しくて、誰かの背中を押したいとき、いたわりの乾杯のシーンにぴったりなものばかりです。

青森の推し酒も、まだまだ増えていきそうです。みなさんの推し酒もぜひ教えてください。

ではまたお会いしましょう!


前回の記事 北海道編もよかったら。


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