峠・時代は変わるが僕も最後の侍でありたい
本日公開の「峠・最後の侍」を見ました。
今だからこそ坂本龍馬の名前はみんな知っていますが
司馬遼太郎の「龍馬がゆく」がベストセラーにならなければ
そんなに有名な人ではありませんでした。
そしてもう一人、司馬遼太郎の「峠」で地味ですが一躍その名を
広めることになった河井継之介。
彼の最後の1年を描いています。
仲代達矢(89歳)、香川京子(90歳)、山本学(85歳)、田中泯(77歳)
と錚々たる役者さんが登場します。
監督は黒澤明に叩き上げられた小泉堯史。
「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」「散り椿」などの
名作を生み出しています。
黒澤明の流れを汲む最後の監督であり
きっとそんな最後を登場人物に重ね合わせて
「一つの時代が終わる」と描いたのだと思います。
この映画はヒットはしない。若者にも多分受けない。
でも、自分を貫く。
心を突き動かす最後の一花を咲かせたい。
そんな思いがひしひしと伝わってくる映画でした。
若者にも一滴でも「武士の魂」が残ってくれると
いいなあと僕は思いました。
(まあ、無理でしょうが)