教育現場にDXは要りません
教育のDXというのが叫ばれていて、それを進めないといけないことになっています。
では、黒板とホワイトボードと電子黒板のうち、一番子どもたち、それから教師にとって使いやすく、頭に入るのはどれだと思いますか。
それは昔から使われている黒板なんです。
黒板は起動時間ゼロ、端から端まで広く、色チョークですぐにかけて、
すぐに消すことができます。
ホワイトボードは黒板と同じですが、チョークではないので粉が飛ばないという利点がありますが、すぐに使えなくなります。
キャップをとっていざ書こうと思ったらかすれて書けない、なんてことはよくあることですが、こんな小さなことが結構、ダメなのです。
チョークだとそんなことはありません。
書けるかどうか、見えてますから。
電子黒板はもっと厄介です。
電源を入れなければならない。ここからまず厄介です。
書いても書いた感じがないし遅延が起こるので書きにくい。
映像を映すのは得意だが、書くのは苦手で、すぐに消せないし、消せても扱いにくいです。
一番、コストパフォーマンス、効率がいいのが昔ながらの黒板です。
こんなことは現場の教師ならわかりきったことです。
パソコン好きの先生で電子黒板やデジタル教科書を使う人もいますが
それはほんの一部です。
広める必要はありません。
次々とこういった機器を売る業者が儲けるだけです。
学校はたくさんありますから儲かるのです。
DXを進めろ、時代に乗り遅れるな、というのは
儲かるからです。
現役の教師はこういうことは言いにくですから
僕が言います。
教育現場にDXは要りません。
変わっていいことと変わらなくていいことがあるのです。