「内省」を「外省」で補う
自分自身の目標を立て、
それに向かって努力する。
日々の行動を振り返り、
上手くいったこと、
いかなかったことを
「反省」する。
「反省」は、英語で言うと
「Self-reflection」。
「Reflect」とは「反射する」とか
「映す」というような意味で、
その名詞形である。
自分自身を鏡に映し出して、
それを客観的に眺める作業、
そんなイメージなのだろう。
「反省」は、個人で完結する限り
「内省」と言ってもいい。
自分の内側にある感情、
自分の内に蓄えた経験、
そういったものを丁寧に
見つめ直す。
「反省」「内省」は、とても
パワフルな習慣である。
自分の足跡を振り返ることをせず
闇雲に進むことに比べ、
常により良い道を見つけながら、
目標へと近付いていくことを
可能にしてくれる。
ただ、「内省」にも限界がある。
自分のことは自分が一番分かって
いるようでいて、実はちっとも
分かっていないということは、
ありがちな話。
自分のことを客観的に見つめて
いるつもりでも、
人間の主観によるバイアス、偏りは
避けようがない。
そんなとき、コーチングや 1 on 1
ミーティングが非常に有効な手立て
となる。
自分の話を傾聴し、受け止めてくれて、
なおかつ新しい視点による気付きを
もたらしてくれる。
今朝、先般の記事でもご登場いただいた
1 on 1 エバンジェリストの堀井氏と
打ち合わせする機会をいただいた。
現状、色々と複雑な課題を抱えており、
パニックとまでは行かないものの、
絶賛お悩み中。
そこに、偶然か必然か、救いの手を
差し伸べてくれた堀井さんには
感謝の言葉しかない。
他人に話を聞いてもらう、
しかも 1 on 1 のスペシャリストや
プロのコーチに聞いてもらうことは、
自分の中に抱えている、自分では
見えない引き出しを引っ張り出して
もらえるような感覚に近い。
あるいは、こんがらがった糸が、
少しずつほどけてくる感覚、
といっても良い。
安心して話し続けるうちに、
段々と絡まっていた部分が
ほぐれて、ハサミでバチッと
切らずに最後までほどけさせる
ことができそうな気がしてくる。
独りで行うのが「内省」なら、
外部の他人に関わってもらうのは
「外省」(がいせい)とか、
「他省」(たせい)と呼んでも
いいのかもしれない。
現状、誰もこのような言葉の使い方を
していないように思われ、
昨日の「ホワイトセルフ」
「ブラックセルフ」に引き続いて
新語開拓か!?と一人盛り上がる。
現状、「外省」でググると、
中国から台湾に移り住んだ人の
ことを指す言葉として使われて
いるようで、読み方も「がいしょう」
となっている。
また、「他省」は「他省庁」と
混同しやすいと思われる。
そんなわけで「外省」「他省」が
今後一般的な用語に昇格するのは、
残念ながら難しそうだ。
しかし、1 on 1 やコーチングを
活用した実質的な「外省」「他省」
は、これを定期的に予定に組み込み、
自分のQOLを上げる上で欠かせない
習慣として継続していきたい。