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同じ言葉でも、会社が変われば意味が変わる
6回の転職(社)を経て、
現在7社目に勤めている。
マーケティングという職種自体は
同じなので、会社が変わっても、
やっていることの本質は変わらない。
変わるのは、
取り扱う商品であり、
その商品の価格帯であり、
流通させるためのチャネルであり、
そしてよく使う販促手法である。
要は、いわゆる「4P」の部分、
マーケティングの「戦術」が
変わるイメージだ。
その根本にあるのは、
お客様が変わることである。
どんなお客様を相手に商売を
するのか。
そこが全ての起点となる。
お客様が変われば、
マーケティングの「戦略」も
変わる。
自ずと、そこから派生する
「戦術」も変わるということ。
大抵の場合、「戦略」の変更は
外から見えない。
見えるのは「戦術」の変更のみ
だろう。
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お客様に価値を提供する上では、
どうしても「商品」が欠かせない。
ここでいう「商品」は、
「製品(=モノ)」と「サービス」
両方を含む概念である。
この「商品」が、最初から無尽蔵に
あれば、それを片っ端から売れば
良いわけだが、そんな状況にある
のは極わずかの限られた企業のみで
あろう。
それゆえ、ほぼ全ての企業において
「商品開発」の機能が求められる。
そして、この機能は、大抵の場合
マーケティング部門が担うことが
多い。
この「商品開発」、言葉は単純明快
だが、会社によって大分やることが
違う。
これは、一つには、
相手にするお客様が変わることで、
必要とされる商品もガラッと変わる、
ということに起因する。
もう一つ別の要因としては、
その会社が何を提供する会社か、
自分たちの事業をどう定義しているか、
そこに影響されると言える。
いわゆるメーカーの「商品開発」と
言ったら、「ものづくり」である。
研究開発部門が中心となって、
何度となくトライ&エラーを
繰り返しながら、地道に良いものを
作り上げるイメージだ。
それと対極にありそうなのが、
商社の「商品開発」である。
これは、どこからか商品を持ってきて、
必要に応じて加工した上で転売をする、
その「調達+加工」に相当するという
イメージである。
いずれも、自社の「商品」を「開発」
することには変わりないわけだが、
必要とされる知識やノウハウ、
かかる工数(工程とその時間)など、
相当に幅があることは、
容易に想像できるところだろう。
一例として「商品開発」という言葉を
挙げたが、他にも会社によって意味が
違う!という例は枚挙に暇がない。
思い込みで、この言葉はこういう意味
だろう、と決めつけていると、
思わぬところで足元をすくわれる
場合がある。
ごく最近、そんな例に巡り合ったので、
自戒の念を込めつつ、こちらに残して
おきたい。
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