「ひとこと」で表す難しさ

「KISSの法則」というものがある。

Keep It Simple, Stupid！
（シンプルにしろ！この馬鹿者め！）

この英文の頭文字を取ると、
「KISS」になるということ。

人に伝わるようにするためには、
文章にせよ、プレゼンにせよ、
極力シンプルにする必要があるよ、
という教えだ。
自分本位で書いたり、話したり
しても、相手には伝わらないよ、
という意味でもある。

複雑なことでも、
本質は何か？
ひとことで表すと何か？
という問いを常に自分の頭の中で
投げかけ続けることで、
相手に格段に伝わりやすくなる
手がかりが得られるはずだ。

だから、的確な「ひとこと」があり
さえすれば、もっと多くの人にこの
イベントの良さが伝わり、来場の
きっかけにつながるはず。
そんなことを思い続けて長いこと
考えているのだが、未だにその
「ひとこと」が出てこない、
そんなイベントがある。

それが、ドランクアカデミーフェス、
通称「DAF」（ダフと読む）という
イベントだ。

Drunk：お酒などを楽しみながら
Academy：ためになることを学び
Fes：ワイワイ騒げちゃうイベント

これら、イベントの要素の頭文字を
取って「DAF」である。
来る12月4日（日）に、記念すべき
30回目の公演を迎える、息の長い
独特なイベントだ。

縁あって、私は19回目から一介の客と
して参加し始めた。
何度かのオーディションを経た上で、
今年の1月に開催された27回目からは、
出演アーティスト側へと立場を変えて
参加している。

次回、「DAF30」でも、お陰様で
4回連続4度目の出演をさせていただく
ことが決まった。

これから、どのようなネタが良いか
頭を悩ませ、一たび決めたら本番に
向けて内容のブラッシュアップを
図っていく。

と同時に、懸案として常に頭の片隅に
あること、どうやったらこの面白い
イベントを「ひとこと」で表現するか、
についても何らかの答えを出したい。

いわゆる「キャッチコピー」という
ものを考える作業と言い換えても
良い。
人の注意を喚起し、注目を集める、
短くて切れ味の良いコピーを考える
のだ。

このイベントを体験した人は、
「来れば分かる」
と言ってくれる人が多い。
しかし、それは逆に
「来ないと分からない」
ということでもある。

分からないところに、勇気を持って
飛び込んでいく人の数など、
高が知れている。
この壁を、ハードルを、
越えたところに待っている
めくるめく世界を、
もう少し解像度を上げつつも、
「ひとこと」で理解してもらう
必要がある所以だ。

DAFの本質は何なのか。
ひとことで表せるものか。
これまでにも何度か言語化を試みたが、
必ずしも正解は出ていない。

本質は何か？
ひとことで表すと何か？

自分が取り組む仕事においても、
この態度、姿勢、問いは常に必須だ。

良質な問いは、
良質な思考へと私たちを導き、
良質な人生への扉を開いてくれる。

良質な問いを豊富に得られる場でも
あるDAF。
12月4日に、東京北区、王子の会場で
お会いできる方が一人でも増えると
この上なく嬉しい。
今回は早割期間が9月末まで、
いつもより大分短いため、要注意である。

DAF30（ドランクアカデミーフェス30）

参考までに、お客様からの目線で、
前回の「DAF29」を紹介してくれている
noteへのリンクも貼らせていただく。