『出現する参加型社会』田原真人さんとの対話会
コロナ禍のタイミングで、様々な
スクラップ&ビルドが進行している。
何でもかんでもコロナのせいにする
向きもあるが、個人的に感じるのは、
変化の萌芽は既に存在していたのであり、
あくまでもコロナはきっかけに過ぎない
のではないか、ということだ。
田原真人さん著『出現する参加型社会』は、
正にそのスクラップ&ビルドが進行する
様子を活写した本である、と言っても
良いのではないか。
「参加型社会」は、既に色々なところで
出現し、うごめき始めている。
概念としては、必ずしも新しいものとも
言い切れず、例えば古代ギリシャの
直接民主制というのは、「参加型社会」
そのものだったと言うことも可能だ。
それが、紆余曲折を経て間接民主制へと
「進化」したわけだが、デジタル技術の
進展などを経て、一周グルッと回って
直接民主制的な社会へと更に「進化」
する宿命なのではないか。
ヘーゲルのいう「事物の螺旋的発展」
そのままと言えるかもしれない。
本書を読んで、そんなことを考えた。
上記のエントリーで、「CGM」
(消費者により生成されるメディア)
あるいは「UGC」(ユーザー参加型
コンテンツ)が、マーケティングに
おける「参加型社会」の発現であると
いうような趣旨の話を書いた。
そこで述べたことの繰り返しになるが、
CGM/UGCの例を具体的に挙げると
・消費者のレビュー
Amazon、食べログ、@コスメなど
・SNS
Facebook、Instagram、Twitterなど
・ブログサービス
Amebaブログ、note、はてなダイアリーなど
が該当することになる。
これらを、『出現する参加型社会』の
文脈において語り合う場を持ってみたら、
何かしら新しい発見が得られるのでは
ないか?
ありがたいことに、著者の田原さんから
直接に問題意識を投げかけていただいた
ことを受け止め、一度対話会を開いて
みようと決心した。
イベントのタイトルはこちらである。
『出現する参加型社会』×「CGM/UGC」対話会
日時は、2021年4月24日(土)
朝10:00~11:30に、ZOOMでの開催を
予定している。
参加費用は無料。
Facebookのイベント機能を利用して、
私や私の友人のFacebook上での
ネットワーク中心での開催となるが、
参加自体は広く受け付けるので、
・ピンと来た人
・何だかよく分からないけど興味ありな人
・その日のその時間ならヒマだという人
は是非Facebookで検索いただければ幸い
である。
様々な方と、実のある対話ができることを
楽しみにしている。
以下が、もう少し詳細な説明となる。
田原真人さん著『出現する参加型社会』に言う「参加型社会」は、マーケティングの文脈に引き寄せると、CGM(Consumer Generated Media)あるいはUGC(User Generated Contents)になぞらえることができそうだ。著者の田原さんご本人にも登場いただき、近年成長が著しいCGM/UGCは、「参加型社会」の概念とどういう関係性にあるのか、今後どのように発展していくのか、創発的な対話を期待して、本イベントを開催する。
上記の説明に興味を持たれた方は、
是非まずは田原さんの著書を手に取って
みて欲しい。