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フィンランドのクリスマス伝統菓子“ヨウルトルットゥ”を作る

クリスマスのフィンランドでよく見かけるお菓子に「ヨウルトルットゥ(Joulutorttu)」があります。
ヨウル(Joulu)はクリスマスで、トルットゥ(Torttu)はタルトという意味ですが、タルトというよりパイ菓子です。
サクサクのパイ生地に甘酸っぱいプラムジャムが乗っていて、とても美味しいお菓子です。

ヘルシンキのお店に並ぶヨウルトルットゥ

「タハティトルットゥ(Tähtitorttu)」とも呼ばれ、タハティ(Tähti)=星というように、星や風車のような形をしています。

このヨウルトルットゥは作りたてがとにかく一番美味しいのと、簡単に作ろうと思えばだいたい20分程度で出来てしまうのでぜひお試しください!

ヨウルトルットゥのつくりかた

材料

・パイシート
・プラムジャム(無ければお好みのジャムで)

フィンランドではクリスマスシーズンになるとスーパーで上に人が寝転がれるくらいの規模で専用の生地が売っています。

無限にならぶヨウルトルットゥ生地

生地は製菓用のパイシートで良いです。
または、ご自分でパイ生地を作ってもOKですが、ここでは既成のものを使います。

適度な大きさのパイシートがヨウルトルットゥ用に売られている

ジャムはプラムが定番ですが、たまにブルーベリーなどのジャムを使ったものも売られているので好きなジャムで問題ありません。
プラムジャムの方が、フィンランドのクリスマス感が増します。

あとは焼く前にお好みで砂糖を振りかけてもいいですね。

作り方

パイシートを解凍して、正方形に切ります。
一辺が10センチくらい。

箱を開けると長方形の生地が入っています
柔らかくなるまで解凍します

角から中心に向けて切り込みを入れます。これを四隅で行います。
中心は数センチ残してください。

あ、ズレた(汗)
四隅を切ったところ

真ん中に好きなだけジャムを載せます。
たっぷり載せるのがわたしの好み。

たっぷりジャム

切り込みの片角を中心のジャムの上に持っていき指で押し込みます。
これを4つ行います。

切れ目の右端を持ち上げて曲げ、真ん中で押す

一番伝統的なかたちで、折り紙の風車と作り方は同じです。

できた!

上記が最も一般的な形ですが、色々なやり方が考案されています。
たとえばこんな形。

角の端から5mmくらい内側でL字型にカットします
そしてジャム
角を持ち上げて曲げ、真ん中で押す


でも、オーソドックスな伝統型がいちばん食べやすいとは思います。

二つの形を並べてみる


オーブンを225℃に加熱して10〜15分焼きます。
この辺の値は生地によって前後しますが、よい感じの色になったら出来上がりということで!

できあがり!

実食

焼きたての香ばしい香りとサクサク、もっちりほくほくの生地。
あま酸っぱくしっとりしたジャムと生地を絡めていただきます。
お店に売っているものもよいですが自分で作るのもより味わい深くて美味しいですよ!

角をちぎってジャムにつけながら食べます。

すぐに食べきれず、冷えてもあとで美味しく食べられます。
少しレンチンやトースターで軽く焼けばまたサクサクもっちりになります。

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