フィンランド🇫🇮の最も曇った空にKippis!(乾杯)
11月のフィンランドは曇り空が続き、だんだん冷え込んで来ました。
しかし、そんな曇り空にフィンランド人は憂いてばかりではありません。
今年は日本のポッキーの日である11月11日が「The Greyest Day of the Year(年間で最も曇る日)」と定められ、曇り空に似た白いジンドリンク「Original Long Drink(オリジナルロングドリンク)」を空に掲げてカンパイしよう!とメーカーのHartwall社が呼びかけていて、ちょっとしたイベントになっています。
“Original Long Drink”って?
今ではフィンランド国内にあるたくさんの飲料メーカーからロングドリンク(日本でいうチューハイ缶のようなスピリッツと果汁をブレンドした炭酸アルコール飲料)はたくさん出ていますが、このHartwall社の“Original Long Drink”が国内では元祖と言え、長く愛されているドリンクです。
グレープフルーツジュースとジンをブレンドしたオリジナルフレーバーのほか、ベリーやマンゴーなど様々な種類が販売されています。
フィンランド語でロングドリンクのことをロンケロ(Lonkero)と呼びますが、ロンケロと言えば皆、この商品を真っ先に思い浮かべるでしょう。
このロンケロは1952年のヘルシンキオリンピックで、街に溢れる観光客にバーテンダーがカクテルを提供しやすくするため開発されたもの。
オリンピック開催中から人気に火がつき、その後も今に至るまで販売され続けています。
缶のデザインにはヘルシンキオリンピックスタジアムをイメージしたストライプを採用しており、今も継承されています。
最も曇りの日にKippis!
さて、やってきました11月11日は当然のように曇っております。
月曜日なのもあり、気分のテンションは上がりません。
だがしかし。
こんな日は週明け早々から開けてしまいましょう!
空と同じ美しく白く曇った液体をワイングラスに注ぎます。
Kippis!(キッピス!)
関連イベント
Hartwall社主催のライブイベントが11日にヘルシンキ大聖堂前の元老院広場で開催されていたようです。
わたしは行けませんでしたが、曇り空の真下で曇り空に似たドリンクを手に皆で音楽に身を任せていたに違いありません。
その他、ライブに行けない方も一緒に楽しめる、お店で商品を買うとタンブラーがもらえるキャンペーンをしていたり、
雑貨ブランド、フィンレイソンでもLongdrinkコラボ商品がありました。
おわりに
フィンランドではこの時期は曇りの日が続き、わたしはフィンランドの暗いし寒い時期の天候に「普通にヤダナー」とテンションを下げていましたが、こうしたフィンランド人のポジティブな発想にいつも元気をもらっています。
日本の皆さんも、落ち込みそうな曇った空の日は、カルピスサワーなどを空にぶちアゲてキッピスしませんか?!
きっと、心には青い晴れ間が広がって行きますよ。
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