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「現実を見ろ」の不都合な真実

最近のSNS界隈では「教育」に関する話題が増えてきた気がする。

奇怪な学校のテスト問題をネタにした投稿だったり、意味不明な宿題や未だに重い教科書を何冊も入れて運ぶカバンの理不尽さを訴えた投稿など(ぼくです)。

それでも日本の大半の学校教育は40歳のぼくが子供の頃ともさほど変わらない。
その内容がいいとか悪いとか以前に、まず「変わっていない」という事実にぼくは危機感しかないと思うんだけど、みんなはどうなのかな?

ぼくには中学一年生の娘がいるけれど、正直、毎日のように学校から持ち帰ってきていることにもウンザリしている。

これを当たり前のように思っている学校もおかしいし、普通に受け入れてしまっているぼくら親もどうかしてるよね。

なにかお金が入り用になった時に現金を回収する習慣にもゾッとする。そもそも現金なんてほとんど使ってやしない。「お釣りの出ないように」とかも、この現代社会でよく言えたもんだなと思ってしまう。


まずい。

気がつけば今日の記事は今のところ毒しか吐いていいないじゃないか。

お、お願いだからまだ帰らないでください!

もうやめますので。


本題はそうじゃない。

ぼくの記事でも、何度か娘の教育に関することに言及した。と言っても、ぼく自身がポンコツの親なので勉強に関しては何も有益な情報を発信はできていない。

ただぼくがいつも思っているのは、みんな同じように勉強に勤しんでいることが疑問だということだけ。


ぼくの住んでいる地域だけなのかはわからないけれど、娘が通っている中学校の生徒のほとんどは塾に通っているらしい。

学校のテストの偏差値も結構高いらしい。

ぼくの娘は塾にも通っておらず、転校してきたこともあるだろうが偏差値は低め。

娘はお世辞にも勉強が得意とは言えない。
だけどぼくはそれ自体が娘の人生を決めるとは思っちゃいない。

ぼく自身が偏差値うんぬんと言えるような学力なんて有していなかったので、そんなことを娘に強要するなどおこがましい限りだと思っている。

そもそも「偏差値」がなんなのかすらよくわかっちゃいないんだ。わかりたいとも思わないけれど。

ところがどっこい。

どうやら世間は「偏差値」をかなり気にしているらしい。

ぼくと妻のnikoさんは、週末にカフェに行くのが定番になっているんだけど、行く所行く所では主婦の方々が子供の進路について熱心に会話をしている。

どこの高校や大学に行くかとか、テストがどうとか。

これが世間の教育に対しての見方なんだろうなと思いながら聞き耳を立ててしまう。
こういう会話をしているから、みんな子供の学歴を気にするんだろうね。

実際のところどうなんだろう。

高校や大学に行くことが、人生においてそれほどまでに重要なのかな?

ぼくは高卒で就職してるいるので、大学がどんな所かはよくわからない。

でも、ぼくの聞く限りでは大半の人が大学に行ったところで友達と遊んでいたり、アルバイトに勤しんでいたりと「高度な教育」が受けられる場所として有効に活用しているという話はあまり聞いたことがない。

大学って、ものすごくお金がかかるんでしょ?

そんなに高いお金を払って、なんなら出世払いにまでして通って4年も遊んでいることに、なんの意味があるんだろうって思っちゃう。


よくある親が子供に対して言うところでは

「とりあえず高校は出ておけ」

「とりあえず大学に行っておけ」

という意見。

これって、ものすごく無責任じゃない?

その先に何があるのかも提示していないし、あったとしても

「就職に少しでも有利だから」

とかそんなところなんじゃないかな。


そもそも、そんな風にしてどこかに就職できても、本人が希望していなければ長続きはしないし、親にしたってそんな時まで面倒を見るのはおかしいと思う。

それよりも本人が

何をして生きていくのか?

何をして稼ぐのか?

を一緒になって考えていく方がよっぽど本人の将来のためになるんじゃないか。

「とりあえず」って、すごく怖いと思う。

そこには理論のかけらもない。

夢を語る人に対してよく大人が言う「現実を見ろ」と言う言葉にも説得力はまるでない。むしろ現実はもっと残酷だ。

とりあえず高校を出て、とりあえず大学を出たところで、現代社会では生きていける保証がどこにもない。

実はそういうことを子供に押し付けてしまう親こそ、現実を見ていないんじゃないか。今の社会を見た時、高校や大学を出ていることはさほど重要とは思えないし、なんとなく学校を出ただけの人はきっとこの社会で生きてはいけない。


盲目的に学校の勉強をして、テストでそこそこの点を目指したところで、その先の未来に何が待っているかは考えているんだろうか?

ぼくは学校の勉強をしていった先にどんな将来があるのかもわからないのに、

「勉強をしておけ」

なんてそんな無責任なことを娘に押し付けるようなことはできない。


現実を見るのであれば、まずは

現代の社会で生きていくにはどうべきか?

将来的にどんな生き方を選択すればより良い人生が送れるのか?

を真剣に考えるべきだと思う。

それを子供と一緒になって考えることが親のぼくにできることだと思っている。

あとは、娘が好きでやっていることをなんでも応援してあげることかな。


ぼくはポンコツの親だ。娘の方がよっぽどしっかりしている。
だから将来のことは娘が考えた方が絶対にいい答えが出ると信じてる。


現代社会を生きる術は、現代社会に染まっている子供に託すべきだよね。


じゃあ、またね。


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