ご自由にどうぞ
保育園の隣にある畑で作業するおじいちゃんに会う。
おじいちゃんを見つけると、娘が「じーじ!」と声をかけ、私は「おはようございます」と声をかける。娘は保育園のお散歩の時に通るようで、おじいちゃんの姿を見つけると声をかけたくなるようだ。
おじいちゃんからも時々「おはよう」と声をかけてくれる。
保育園からの帰り道、なす、きゅうり、ピーマンが小さな箱に置いてあった。
段ボールに「自由にお持ちください」と手書きで書いてあり、端っこにビニール袋も置いてある。道を歩いた人にしかわからない小さな箱に採れたての野菜が置いてあって、嬉しいおすそ分けを見つけた。
今朝はおじいちゃんの姿が見当たらなかったけど、数個だけもらって帰った。
「また明日朝会えたらお礼言おうね」
娘と頂いた野菜を握りしめて家に帰りました。
このエピソードを紹介してくれたのは、PIECESスタッフの佐藤麻衣(まい)。毎朝挨拶をするおじいちゃんとの関係性など、まいさんが感じた市民性についてラジオにて話しています。よかったら聴いてみてくださいね。
人が人として、自分のことや誰かのことを大切に想う気持ちや願い、温かなまなざしや関わり、そしてそこから生まれるつながり。
そんなだれもが持つ「市民性」。
今この社会では、そこにあるはずのものが周りからも、自分でさえも見えにくく、気づかれにくくなっているのかもしれません。
私たちPIECESは、そんな「市民性」を照らし、育むことをしていきたいと思っています。
それこそが、孤立や分断へのやさしい処方箋になると信じて。