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教えから学びへ【講演:汐見稔幸さん】
上越市に汐見稔幸さんがくるというので見に行ってきました。
広く市民に開いた講演会で、学校関係者、市議、行政職員の姿も見られました。
その中で汐見さんが中心に論じたのは、学校教育が変わる局面にあるということ。
次の5点をあげ、これらを背景に、教育は変わっていくべきだと論じていました。
・不登校、学校不適応増という形で学校教育にNoが突きつけられている。
・社会からの人材養成と、現実の学校教育の乖離が大きくなっている。
・非認知能力の重要性が認知されてきた
・社会での「答えのない問題」の増加
・脳科学、学習科学等の進歩
この1年半で見てきた世界のダイジェスト版というような講演会で、膝を打ち続ける90分でした。
変化とは自分が期待しているほど大きくはないが、自分が恐るほど小さなものではないと聞いたことがあります。
学校関係者も少なからず参加していましたが、ドラスティックな変化は起こらないのだと思います。
現在の学校が、現在のユーザーに責任を負っているという視座に立つと、むしろ大きな変化を起こさないことが正解とも言えます。
そうすると、やっぱり市民の意識変容が大事なんじゃないかとなりました。
自分の考えている角度で、そのベクトルを伸ばしていくのが社会を前に進めていく一つの方法なのかなあと感じました。