中学校の副任になってわかること
育休明けで現場復帰しておよそ1か月がたつ。
この期間は、十数年ぶりに「副任」という立場を経験したことになる。
中学校の学校システムならではで気づくことがいくつもあった。
学級担任は時間的な拘束が長い
副任になると「どうしても生徒のところについていないといけない」という時間が少ない。
学級担任であると、朝の生徒対応、朝学活、給食指導、終学活、放課後の生徒対応、などが生じる。
いやいや、副任でもできるところがあるでしょ、と思っていた節もあったが、様々な窓口が学級担任に集約しているので結局担任が登場しなければならないことが多い。
朝学活や終学活はそのための準備の時間、事後の対応なども含めると単純に倍ほどの時間もかかる印象がある。
やはり学級担任は時間的な拘束が多い。
学級担任は接触する情報が多い
生徒へ伝えること、指導することがある場合は、学級担任経由で、となることが多い。
必然的に学級担任が、生徒向けのあらゆる情報を把握する必要が生じる。
逆に、生徒や保護者から「学校宛て」となる情報も学級担任にまず届くことになる。
これら情報を交通整理しながら、自身の担任する学級以外の授業や分掌などへの対応が並列で進むことになる。
接触する情報が多いゆえに取捨選択や軽重の重みづけなどの処理能力が求められる。
学級担任のルーティン化を阻む不測の事態
そうした状況に対応するために業務をルーティン化したときに飛び込んでくるのが不測の事態である。
生徒指導や保護者対応、事故対応、来客など、これまた学級担任がゆえに窓口になることがある。
後で振り返って「なんでそんなミスをしたのだろう」となる事例の裏には、不測の事態対応が何らかのかかわりをもつことがある。
そして即応力が求められるがゆえに、なかなか他者にお願いしにくい部分もある。
だからみんなでやろうよ
こうした事態はシステム上、学級担任という立場が情報的にも時間的にもボトルネックになってしまうから発生している部分があると感じる。
だからこそ、思い切ってみんなでやればいいんじゃないかと思う。
学年担任制や、担任輪番制などもちらほら聞くようになってきたが、ボトルネック解消にも役立つ部分があるはず。
ただ、どのバランスで「みんなでやる」ようにすればいいのかは組織の規模や、メンバーの特性によって決まってくるものだとも感じる。
だからこそ、対話が必要だろう。
しかしその間隙がない。
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