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学校を変える、教育を変える

公立でイエナ?

地元近くでイエナプランの考え方をカリキュラムに導入している学校へ見学に。
1〜3年と4〜6年の2つのかたまりでクラスを構成し教育活動を行っていた。

1週間に7コマ程度ある「自由学習」の時間には、国語や算数などの学習を自己選択して実施する。1週間の目標の中から自分に必要な内容や課題を抽出し、学習を進める。

その他も生活科や総合的な学習の時間などで、複数学年のクラスでの授業が進められていた。
学年ごとに行う授業についても開放感のある広々とした教室の中で、学年ごと卓を囲んで学習をしている姿があった。

教員の立ち位置

教員はと言えば、子供たちの周りをぐるぐる眺めて回ったり、時折声をかけたり、必要に応じて問題演習の様子を見たりなど、柔軟にその場に応じた関わりを行っていた。

およそ1年半の準備期間や研修などを経て、公立学校の中でここまでカリキュラムを実現していたことに驚いた。
やはりそのような実践を聞きつけてか、遠方より保護者の方が見学に来ていた。

その保護者の方と職員の方を囲んで、立ち話。
保護者の方の質問の中心は、日ごろの子供の姿や新たな環境に子供が適応していくさま、そして、大人がどのような支援を施しているかなどが中心だった。
保護者サイドの関心ごとを知る機会にもなった。

私が気になっていた教職員の研修や教育間の更新についても丁寧にお答えをいただいた。
お話の中で印象的だったのは以下。
・教育観を更新するのは大変だが、1年くらいあればできる
・システムとして動きはじめたから人が変わってもやっていける
公立と人事異動は切っても切り離せないため、この辺りをどうクリアしてくのかが今後の注目点。
特に小学校では子どもの在学期間の方が職員の在職期間より長いことがほとんどなので、必須の課題だろう。

保護者を囲んで

参観後、保護者、参観者、職員が車座になって説明会や、フリートークのワークショップを実施。
座席の配置、職員の方の雰囲気(表情、声色、仲の良さ)などは従来見てきたPTAのイベントとは真逆の柔らかい雰囲気。
そして、この会の運営にも保護者会が提言しているということだった。
保護者の代表の方の話
「役についた当初は乗り気でなかった。しかし、教育で先進的な取り組みをしているのに、PTA組織だけ"昭和"というわけにもいかないと気づいた」

今後の学校改革の一手

以前に教育移住の記事でも書いたが、教育に魅力がない地域からは人が流出する局面に差し掛かっている。

そんな中で、保護者として学校改革に一味くわえられることもわかった。

「先生、△△はいいですから、もっと本気になって○○をやってください。△△はこっちでやっておきますんで!」

△△には教員がすべきでない業務、本来保護者や地域が責任を持つべき業務などの任意の言葉が入る。

○○にはその学校・地域のミッションが入る。

PTAとして、CS委員として、青少年育成会議として等、学校に関係する立場もさまざまに水平展開することもできるだろう。

そしてこれをやった地域とやらなかった地域で、数十年後に地域が残るか消えるかすら決まる。

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