ホントササヤキ
本を開いたら駆け巡る
不思議なささやき
謎があったり
冒険とかね
人と人との物語
文字を読めばそこにあるけど
聞こえてくるのは
そのささやき
あなたが知らせてくれたんだ
ページを開いてくれた
こころを揺さぶる話はね
本の中
こころを甘くするのはね
そのささやき
夢みたい
本を閉じたら飛び出した
頭の中から
興奮したり
眠くなったり考えたり
思いを巡らせば
隅々までゆきわたる
そんな気がするけど
割れた風船の向こうは
あなたの声
世界を教えてくれるのはね
閉じた本
痺れさせてくれるのはね
そのささやき
夢の中
優しい季節がやってきたならば
目にはマスクをして
耳を澄ます
ただの象徴的なもの
厳しい季節が訪れてもね
インクの匂いを感じながら
文字を追う
どの世界に生きていたとしても
そんなところ
どこにいたとしても
同じよう
遠くから聞こえてくる
そのささやき
それは少しずつ近づいてきて
本の中へ
扉を開ければ
聞こえてくる世界の音
文字は滲みはじめその世界に溶ける
本を開くと聞こえてくる
そのささやき
耳のそば
こころをつれて行ってくれる
扉の奥
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?