強い人がうらやましい 強い人とは忘れれられる人 自分の言動や行動を忘れ すっかり取り消された気持ち 新しく生きることができる人 強い人とは恥のない人 恥ずかしくないからなんでもできる 嘘もつけるし省みることもない そんな人にはなりたくない だけどちょっとだけ 強い人がうらやましい
世界の終わりが始まると アナウンス 降り注いできても ギターを鳴らしていれば 終わらない 耳なし芳一のお経のように なにかの効果を期待して 時間の糸から手を離さないだけ 音を作ると時間が生まれ 奏でた音は また糸でつながる だからその時がきても 終わらない 気づかずに終わっていい
今思うと おたがいのこと あまり知らなかったの かもしれないね 温かい空気が流れ込む風船 欲の塊 はちきれるくらい膨らんでいる 欲望も期待も 不安も大きくなるのに 薄っぺら その感情 捨ててしまいたい 現実に目を向けると 何が何だか分からずに 崩れてゆくさま 見てるだけ 繰り返し
入ってゆくあいつは 入る前に出てくると 教えてくれた 時間の前後の真実 なにも 知らなかった そんなこと気にしないし 重要とも思わなかった 量子のまやかし とか そう思えば間違った方向に進んでしまう しっかりと見据え観察すれば あいつの真実が分かるかな 時間と物理の謎も解けるかな