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投影

人は一人だ
それは分かっているし
ずっと堪えつづけている
あなと向き合っても
あなたを知ることは難しい

その姿を見ていると
あなたの頬はゆらゆら
水面に漕ぎ出す不安定なボート

あなたの機嫌を感じたら
わたしの目はぐらぐら
あなたの想いはどこにある

人の優しさに触れた瞬間
震えてしまう
知らないものを初めて知った
震える

あなたの姿を見ていると
わたしの腕は彼方まで伸びてゆく
あなたの心はチョコレート

わたしの姿を見てくれたら
あなたのミクロはどうなるの
わたしのハートは止まる

人のことが分からなくて
震えてしまう
そのときが来てもまたもと通り
走り出したい

あなたのことを知りたくて
はりつめた輪ゴムは右往左往
低周波で
震えてる

あなたのことを知りたくて
人は一人と分かっているから
堪えつづけている
誰かに知ってもらいたくて
あなたと向きあっている
震えてしまう


今年の寒いころに書きました。そして夏の前、五月頃に書き終わり。そしてもう少ししたらまた寒くなる。寒いのは嫌いじゃないよ。前の気持ちも今の気持ちも変わらない。進歩がないね。
また、個人的なことですが先週載せようと思って迷っていたものです。下書きが保存されているのをはじめて使った。こういう何も動かない、動けないときにはいい。公開するだけなので簡単でいい。今日を予見していたようだ。また闇に。


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