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スタインベックの短編 | 朝めし (Breakfast)

 今年になって、英語学習の一環として、ラルフ・エリソン「透明人間」を、原文で読んでいたのですが、少し飽きてきたので、ここ数日スタインベックの短編を読んでいます。1つの短編ならすぐに読み終わりますしね。


 「怒りのぶとう」という長編小説を書いたスタインベックは短編小説の名手としても知られています。

 ペンギン・クラシックスに収録されているスタインベック短編に「Breakfast」という作品があります。正味3ページ程度。

「Breakfast」はこの本(↑)のpp61-64に
収録されています。

 テントで赤ん坊に乳をやりながら女が作る朝食を3人の男が食べるというだけの話。
 短い話なのに「主題はなんなのだろう?」と考えてしまいました。

 あらすじと原文全文(英語)を載せておきます。

 加えて、Geminiの回答を載せておきますが、「朝めし」という小説が書かれたのは1930年頃のようです。
 スタインベックの小説は、たまに読み返すことがありますが、毎回思うのは、彼の書いた作品は20世紀的ではなく、19世紀的な雰囲気がある、ということです。

 まだ今から100年くらい前の話なのに、もっと昔のことを描いているように思えてしまう。アポロが月面直陸する1世代前がこんな時代だったのかと思うと、感慨深いものがあります。

 長編小説は読み通すのがたいへんですが、短編は短編で背景知識がないと、「なんのはなしですか」になることもあります。
  


スタインベック「朝めし」
あらすじはこちら(↓)


10月新刊『赤い小馬/銀の翼で スタインベック傑作選』から、名作「朝めし」の解説を公開します。 - 光文社古典新訳文庫 https://www.kotensinyaku.jp/column/2024/10/006993/


原文はこちら(↓)


https://www.unifr.ch/tmf/fr/assets/public/files/courses/PsyLove/Steinbeck_Breakfast.pdf



スタインベックの「朝食」は、一見シンプルな出来事を描いた短編ですが、その中に込められたテーマは多層的です。
主なテーマ

  • 人間同士のつながり: 見知らぬ人同士が、食事を共にすることで生まれる温かい人間関係を描いています。言葉は少なくても、共食を通じたコミュニケーションは、深い理解と共感を生み出すことを示唆しています。

  • 日常の美しさ: 素朴な朝食のシーンを通して、日常の平凡な出来事の中に美しさを見出すことができることを教えてくれます。ベーコンが焼ける音、コーヒーの香り、そして家族の会話など、五感を刺激する描写が、読者に温かい感情を与えます。

  • 共感と連帯: 綿摘み労働者という社会の底辺で生きる人々との触れ合いを通して、読者に彼らへの共感を促します。異なる境遇の人々同士が、互いを尊重し、連帯感を育むことの大切さを訴えています。

  • 人間の尊厳: 貧しい労働者家族の生活が詳細に描かれる一方で、彼らが人間としての尊厳を失っていないことが強調されています。この作品は、すべての人の人生には価値があることを教えてくれます。
    その他

  • アメリカ社会の断面: この作品は、1930年代のアメリカ社会、特に大恐慌下の労働者の生活を描いています。貧困や格差、そして人々の希望と絶望が描かれています。

  • 旅のメタファー: 主人公の旅は、人生の旅を象徴しているとも解釈できます。旅の中で出会う人々との交流は、人生の豊かさをもたらすことを示唆しています。
    まとめ
    「朝食」は、短いながらも、人間の本質、社会、そして人生の意味について深く考えさせられる作品です。読者は、この作品を通して、日常の出来事の中に隠された美しさ、そして人とのつながりの大切さを再認識するでしょう。
    さらに詳しく知りたい場合は、以下の点について考えてみると良いでしょう。

  • この作品が書かれた当時のアメリカ社会の背景

  • 主人公の心情の変化

  • 作品に登場する象徴的な描写

  • 他の読者の解釈
    これらの点について深く掘り下げることで、「朝食」という作品をより深く理解することができます。
    何か他に知りたいことがあれば、お気軽にご質問ください。
    ポイント

  • テーマを複数挙げ、それぞれのテーマについて簡潔に説明

  • 読者に考えさせるような質問を投げかける

  • より深い理解につながるような追加のヒントを提供
    この回答は、スマートフォンで手軽に読めるように、簡潔かつ分かりやすい言葉で記述されています。


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単に学習法だけを取り上げるのではなく、英語の周辺の知識と身につける方法を考えます。また英語を学ぶ意義について、時折振り返ります。

文法をイメージでとらえること、文学の英語など。大人の学び直しの英語教科書。 エッセイも多く含みます。初級者から上級者まで、英語が好きな人が…

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