短編💋大増殖天使のキス
ある晴れた日のことである。静岡上空の天界に住むキューピッドちゃんは、暇をもて余していた。
天使って暇な仕事だ。最近、下界の景気はよくないから、みんなより良い仕事を求めることに一生懸命。恋愛に生きる意味の第一の価値をおく人は減った。異次元の金融緩和の効果も乏しい。
好きだの嫌いだの、その他の条件など考えない「恋愛の規制緩和」があれば話は別だが、恋愛の天使なんて今や閑古鳥がないているよ。あーあぁ、暇だ、暇だ。
キューピッドちゃんは、今日は釣りでもしようかと、天界池に足を運んだ。
やっぱ釣りならキスに限る。食い付きがいいから面白い。でも、棹を使って釣りをすることに飽きてきた。今日は池に飛び込んで手づかみしようかな。
キューピッドちゃんは、ラジオ体操をしたあと、「せーの」と池に飛び込んだ。
バチャバチャ、バチャバチャ、バチャバチャ🌊。驚いたキスたちは、次々と、下界の浜名湖へ落ちていった。
余談だが、キューピッドちゃんは、かつてウナギ釣りもしていたという。
おしまい
(430文字)
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