エッセイ| roundabout
何年か前のことだが、「歩道で車がとまらないんだよ」と見ず知らずのおじさんに話しかけられたことがある。
おじさんが言うには、歩道に歩行者がいる場合、一時停止するのがルールでしょう?ということらしい。
正式なルールは私にもよくわからないが、私の近隣のドライバーは、歩道があっても十中八九、車をとめてくれることはない。私自身が歩行者で歩道を渡る場合は、車が通り過ぎるまで待つようにしている。待つといっても、せいぜい1分未満の場合がほとんどだから、とくに不自由には感じていない。ただ、私の住む町を訪れる人には、ここでは横断歩道で車はとまらない!、と知っておいてもらいたい。
交通規則は、一般的に国内ならば同じだと思うが、細かなマナーに関しては地域性があるように思う。都市部と地方では、きっと車間距離も違うだろう。また、自転車にしても、車道を通るよりも、歩道を走るほうが多い地域もある。
どんなルールを決めたとて、ケースバイケースである。救急車が来ました、といっても左側に自転車やバイクが走っていたら、すぐに止まることはできない。
車間距離をとろうとしても、後ろにピッタリと車がついていれば、ブレーキを踏んだりすることもできないし、車間距離をつめざるを得ないときもある。
わたしが車を運転するようになってから、LEDの信号機が一般化したり、また近年では、AIによる自動運転の車が登場したりと技術的な進歩があった。そのうち、ドライバーがいない車が普通になるのかもしれない。しかし、車だけでなく、歩行者のマナーやルール遵守が大切なのはこれからも変わらないだろう。
何でも新しいもの、最新技術に目が向きがちだが、10年くらい前、日本でも「ラウンドアバウト」という「ローテク」な道路が話題になったことがある。
信号機を必要としない非常にエコなラウンドアバウトだが、いまだに実際にお目にかかったことがない。
コスト面でペイしないのかもしれないけれども、こういうシンプルなルールで渋滞が緩和するなら、それに越したことはないな、と思う。
ラウンドアバウトの考案者は、あのパスカルらしい。「考える足👣」なんてね😄。
とりとめのないことを書いてみた。
beat around the bush
beat about the bush