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短歌 | 夢十夜

夢見れば
思い出すのは
過去のこと
未来の夢は
見ることもなく

旅なんて
向かう途中を
楽しんで
たどり着いたら
夢から覚める

道端の
可憐な花に
気づくとき
幸せの意味
深く知りけり

恋愛は
冷めたら終わり
かもしれぬ
夢も覚めたら
そこで終わるが

在りもせぬ
未来のことを
儚んで
泣き濡れていた
あの頃の日々

春過ぎて
見向きもされぬ
桜の木
雨に濡れつつ
来春を待つ

なにもない
日々を生きつつ
忙しく
あれこれ思い
無為を重ねる

今という
この瞬間を
忘れつつ
未来を思い
なにも残らず

部屋の中
頭の中を
動かして
微動だにせず
過ぎし日曜

読まずして
書くことばかり
考えて
誰も読まない
小説を書く




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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします

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