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エッセイ | 第一印象が大きく変わることは少ない


 第一印象で人を判断してはいけない、と頭では分かっている。しかし、自身のことを振り返ってみると、第一印象がその後大きく変わるということは少ない。

 最初に出会ったときに「不親切な人だなぁ」と思った人は、その後何回会ってもやはり「不親切だなぁ」と思う。不親切な人が親切な人になることはない。

 最初に「優しい人だなぁ」と思った人は、その後も優しい人であることが多い。

 もしかしたら、第一印象を引きずりなから、二回目、三回目と出会いを重ねるから私自身の思い込みという可能性はある。実際に、マレなことではあるが、第一印象が好転するということもある。しかし、おおむね第一印象が大きく変わることはない。なぜだろう?

 「認知バイアス」。最初に見た・思ったことを補強するような証拠を集めようとする傾向。
 「第一印象が変わりにくい」ことを説明するときに「認知バイアス」という言葉で説明されることが多い。また、それを逆手にとって第一印象をよくしよう、みたいな記事も多い。 

 私はなんとなく、心理学というものをあまり信用していない。そして、心理学を利用(悪用?)して、「得しましょう!😄」みたいな考え方にもついていけない。

 以下は、ただ私が思うことを書く。
 第一印象をよくするには、服装・表情をよくしましょう!、と一般的には言われる。
 もちろん、服装や化粧、眉毛などは私も見る。目につく。しかし、私の印象に強く残るものは、「体型」「目の表情」「声」。
 小手先で変えられる「服装」などと違って、体型や声はすぐには変えられないし変わらない。また、言葉でいくら良いことを言おうとしても、たいてい目を見れば、性格はある程度わかる。
 たぶん、思っている以上に、初対面のときに、人は深く相手のことを観察しているのではないだろうか?
 第一印象に「認知バイアス」があるのではなく、初対面の緊張感・違和感は、かなり正確なものだから、第一印象は変わりにくいのではないか、と思っている。



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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします