ピリカGP個人的感想
(1) 秋ピリカ
先日、ピリカGPに「紙と鉛筆」という作品を応募しました。今回で4回目の応募になります。
応募作は文字数制限があったので、1,200字未満の短編小説として書きました。それ1つだけで完結したストーリーにはなっていますが、結果として4つの話から成る連作短編集になりました。
(2) 冬ピリカ
思い起こしてみると、ピリカGPは私のnote活動にとって、転機になっているように思います。
最初に応募したのは、私がnoteをはじめて数ヵ月の時の「冬ピリカ」でした。
お題は「あかり」。フォローしている方が応募している作品を読んで、私も書いてみようかな、という気持ちになりました。
その当時は、ショートショートに応募したこともなく、また、自分自身で小説らしい小説も書いたことがほとんどなく、手探りの状態でした(今もほとんど変わっていないのだが)。
ストーリーをゼロから考えた作品は、今でも少ないですが、「遠い記憶の明かり」は経験に基づいた話ではなく、「明かり」という言葉から連想したことをそのまま書いたものでした。
「遠い記憶の明かり」は、単独のショートストーリーとして書きましたが、投稿してから続編を思い付いたので、応募に関係なく「線香花火」というショートストーリーも書いてみました。
短いながらも、続編を書いたのは、これがほとんど初めてのことでした。
(3) 夏ピリカ
次に参加したのは、半年後に行われた「夏ピリカ」。
今までに書いたことがない作品を書いてみたくて、ホラー小説っぽい話にしてみました。
それまでは、小説を書くときは「中身」を重視していて、ヘッダーにはこだわっていなかったのですが、「水鏡」という作品では、ストーリーに合わせて私自身が撮った蓮の写真をヘッダーとして使いました。
(4) 春ピリカ
3回目に参加したのが「春ピリカ」。
1度目と2度目に参加した時とは違って、物語を作ろう!という意識は希薄になっていました。
無理に想像を掻き立てるのではなく、(エッセイではないけれども)エッセイ風に書いてみました。
参加するのが3回目になったときには、そもそも文学に優劣ってつけられるのかな、と思い始めていました。
応募要件の最低限のことは守りつつも、賞を狙うとか、主催者が望みそうなことを書くことは「なんか違う」と思い始めていました。
創作大賞にしろ、なんとなくではありますが、主催者に忖度したような作品を書くのは、下心があるような気がしていました。無理に他人の好みに寄せて書いた作品なんて、自分で書いたものであっても、自分のものではないと。
無理に寄せて、似たような作品のオンパレードになるよりはむしろ、どれだけ自分の書きたいことを書けるのかのほうが遥かに大切なのではないかと。
「始まりと終わりの物語」を書いた頃から、小説に関しては、半分わざと力を抜いて書いています。
寄せて寄せて上げて書いて、緊張して書いていたら長くは続きません。
力を抜いて書いていると言っても、手を抜いて書いているわけではないので、誤解なきように。
(5) note投稿企画というもの
noteを始めてから、いろいろな企画に参加してきました。
最初の頃は、「俳句大会」や「ピリカグランプリ」のような個人企画でも「何か賞を取れたらいいな」と思っていました。
けれども参加するうちに、企画に参加するよりも、自分で企画をしたい気持ちのほうが強くなりました。
もちろん、賞を獲得することを目指して企画に参加することは、noteをつづけていく上でのモチベーションになることもありますが、賞をとれなくて嫌気がさすということもありますね。
しかし、自分で企画してみると、賞を出すことがどれだけ勇気のいることかがわかります。
自分自身で企画を始めた頃、賞を出すことを考えたことがありますが、賞を出すということは、多数の「賞を取れなかった人」を生み出すことでもあります。
私には、そういう勇気はありません。
気質にも依るでしょうけれども、賞があるから発奮することもありますが、結果がわかって大きくへこむ人もきっと多いことでしょう。
賞を出す企画にも、賞を出さない企画にも、それぞれの良さがありますね。
いずれにしても、個人企画というものは、それなりの労力を必要とします。
結論は書きませんが、そういうことです。
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