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小説 | 漂着じゃん!② (続・漂着ちゃん)


前話はこちら(↓)

https://note.com/piccolotakamura/n/neadc9e3375aa


⚠️いうまでもなくフィクションです。実在する団体には何ら関係ありません。すべてフィクションとして、お読みいただけるとさいわいです。

全3話の第2話です。


小説 | 漂着じゃん!②


(3) 


 三葉亭はしばらく黙っていた。よほど言いにくいことなのだろう。

「神宮寺くん、私たちは小説で勝負してるんだよな」

「そりゃ、そうだろう。お互いに小説家なのだから」

「もしそれが…」

 三葉亭の口調が明らかに変わった。今までの経験上、彼の声が小さく震えるときはいつだって、本音を吐露する瞬間なのだ。

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