小説 | 天才少女ルナ物語⑪ [最終話]
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激しい雨が降り始めた。
海は荒れ狂うかのように揺れ始めた。
のみならず、川の水は、たくさんの人を押し流しながら海に注ぎはじめた。
気がついたら、何人もの人々が僕とお姉ちゃんの回りに浮かんでいた。
「では、そろそろルナちゃんに、この続きを読んでもらいましょうか?」
オリバー博士が緊張した面持ちで言った。
「じゃあ、ルナ、お願いしますね」
ルナの母であることを一瞬忘れたような気持ちでルナに頼んだ。
ジェイコブ博士、オリバー博士、そして私はこれからルナが何を話すのか、固唾を飲んで見守った。
「じゃあ、お話するね」
雨はますます激しくなっていった。
気がついたときには、僕とお姉ちゃんのまわりには人が溢れかえっていた。
「これは神の御業なのか?」
人々は口々に、この大雨は神の怒りによるものだと考え始めた。
「女神ビブリオン・モーヴの御業なのか?」
「ビ、ビブリオン・モーヴ?あのすべての歴史を司ると言われている女神か?」
「ビ、ビブリオン・モーヴ!!」
そのときである。オリバー博士は青ざめた顔になった。
「ル、ルナちゃん!!それ以上先を読んじゃダメだ!!」
オリバー博士が叫んだ。
「ルナ?!」
私はルナの表情を見て、ルナから発せられるオーラに圧倒されて、それ以上言葉を発することが出来なかった。
ルナは何かにとりつかれたように話し続けた。
数千年後、ソフィア、ジェイコブ、オリバーが集うとき、ビブリオン・モーヴが再び現れることであろう。
ルナと呼ばれる女の子に化身して、
再び現世に降臨することだろう。
…終
最後までお読みいただき、ありがとうございます😊。
物語はすべてフィクションですが、オークニー諸島に古代遺跡があることは本当です。世界遺産にも登録されています。保存状態のよい遺跡として、これからさらに古代の謎が解けることが期待されています。
オークニー諸島とは?
後書き
以前「小説を書くのは辞めようかな」という作品を書いたことがあります。
この第1話はもともとエッセイとして書いたものです。
小説を書くことは万人に開かれているものですが、小説家というものは、やはり一握りの人がなれるものだと思っています。
プロとしてデビューしても、それだけで食べていける人はほんの一握りでしょう。
私はいくつか少し長めの話を書いてきましたが、納得のできるものは1つも書けていません。
そもそも書きたいものがあるのか?、と自問すると現時点では「ない」。
短編はこれからも書くと思いますが、複数回に渡るような作品を書くことはしばらく辞めようと思います。
やはりまったく需要のない作品を書くことは虚しい。
しばらくは、小説以外の記事を書きたいと思います。
「天才少女ルナの物語」は、最も読まれることのない作品になりました。
ほとんど読んでる人はいないことが分かりました。
もともと小説を書くためにnoteを始めたわけではないので、原点に戻ってみようと思います。
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