連載小説 | 蜘蛛の糸⑤
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蜘蛛の糸⑤
「あ、天界だ!」
スパモンは自信に満ちていた。このオレは仏には負けないと。絶対に勝てる!
「出てこい!!仏っちはどこだ?!仏ってばー(`Δ´)。出てこい!!!」
スパモンが声をあげた。
鬱蒼と茂る蓮の葉の陰に隠れていた仏は、内心ビビりながらも「このままでは沽券にかかわる」と気を取り直して、スパモンの前に姿を現した。
「とうとう来たか。相当パワーアップしたようだな。まさか、猿と蜘蛛がフュージョンするとはな。想定外だった」とワナワナと震えながら強がってみせた。
「ははは、仏といえど、お陀仏になるのはこわいか?」
「そりゃぁ、こわいに決まっているよね。死にたくないもん」
「降参するか?」
「降参はしない。だが、お前は、何万年もの間、私が封印していた技を。。。」
「技か?このスパモン様に勝てる策があるのか?」
「あぁ。お前ごとき倒すのは簡単なのだが、この技を使ってしまったら。。。」
「簡単にこのオレを倒す?笑わせるな!史上最強のオレに勝てるヤツなどいるはずがない」
「仕方ないか。あまり美しくないから、ホントはこの技は使いたくなかった。それに、この技を使うと、この世界そのものが消えてしまうかもしれないから。だが、仏とて自分が死ぬのはこわいからな。死より変身を選ぶもんね~っだ」
仏はそう言うと、気を集中し始めた。
あーあーあーわーーーーーーー!!!!
シャ、シャカシャカシェーーーイク!
辺り一面のすべてのものが金色に輝き始めた。
「奈良の大仏!!牛久大仏!!鎌倉の大仏!!今こそ合体の時だ!!!シャカ、シャカ、シェーーーーイク!!」
次の瞬間、それぞれの大仏が空を飛んだ。そして、光速で仏のもとへ集合した。
呼び寄せられた奈良の大仏、牛久大仏、そして鎌倉の大仏までもが、つぎつぎに、仏と融合し始めた。
スポモンは、目を開いていることができなかった。未曾有の目映い光線が仏の姿を包みこんだ。まぶしい。まぶしすぎる。
シャカ、シャカ、シェーーーーイク!!
ぬおーーー \(!・!!・!)/
「こうなったら、もう優しくないぞ。スパモンよ!」
「貴様のその輝きはなんだ?ものすごい戦闘力を感じるぞ!!き、貴様はホントに仏なのか???」
「ふふふ。私の戦闘力は53万です。仏?、違うな、ははは。今までの仏じゃあーりませんよ。とりあえず、安っぽいネーミングですが、金色に輝く仏だから、『ゴールデン・ブッダ』としておきましょうか」
「ゴ、ゴールデン・ブッダだと??しかも、なんだ?!そのチャーリー浜とフリーザのまじったような話し方は?」
「ホホホ。そんなのどうでも良いではあーりませんか?どうせあなたは、これから私に殺されるのですから。どうやって殺して差し上げましょうか?」
「ふ、ふざけるな!それに、その程度の戦闘力なら何とかなるぞ!オレ様のパワーを見くびったな!ゴールデン・ブッダよ」
「なに???」
ぐぉぐぉおおおおお
!!・!、!・!!
今度はスパモンが気を集中し始めた。
「なんだと((( ;゚Д゚)))」今度はゴールデン・ブッダがたじろいだ。
ぐぉぐぉおおおおお!・!、!・!
ハーーーーーーーーーー!!!
ア~イアイ、ア~イアイ、
お猿さんだよーーーっだ!!!
ウッキっきーーー!!(/ω・\)チラッ
辺りは静まりかえった。
ゴールデン・ブッダの前に、凄まじいパワーを持つ、青い気をまとったスパモンが姿を現した。
「待たせたな。ゴールデン・ブッダよ」
「な、なんなんだ?それは?」
「限界を超えた戦士・スパモン。それを遥かにしのぐ戦闘力を身につけたスーパー戦士・『スパモン・ブルー』様だ!」
…つづく
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