一語の宇宙 | 来た見た勝った | "veni, vidi, vici"
「veni, vidi, vici」はラテン語だが、有名なフレーズなので、英和辞典にも掲載されていることが多い。
元老院に対するジュリアス・シーザーの簡潔な戦況報告の言葉。
意味は「来た、見た、勝った」。
英訳されると、
I came, I saw, I conquered.
リーダーズ英和辞典によれば、
「veni, vidi, vici」の(英語としての)発音は、
「ウェイニ ウィーディ ウィーキー」
または、
「ヴェイニ ヴィーディ ヴィーキ(あるいはヴィーチ)」。
ラテン語では、よく主語が省略される。
ラテン語の人称変化(一人称、二人称、三人称)は英語より複雑で厄介だが、動詞の形を見れば主語がわかる。だから、主語はよく省略される。その結果、たった三語で「来た、見た、勝った」と言える。英語は基本的に主語は省略できないから、「I」が残る。
「veni, vidi, vici」の二番目の「vidi」は「私は見た」という意味だが、「vid-」(あるいはvis-)という「語根」は、現代英語の中にも「見る」という意味を保って生きている。
たとえば
「video」(ビデオ=「見るもの」)
「vision」(ビジョン=「目に映る物」)
「visit」(訪問する=「見に行く」)
「visual」(ビジュアル=「目に見える」)
結び
英語を本気で勉強したいならば、ラテン語の簡単な知識を持っているほうが望ましい。もっていなくても、困りはしないがラテン語を学ぶと英単語の意味を類推しやすくなる。
「一語の宇宙」では、1つの記事で1つの英単語を紹介しながらエッセイを書きています。
記事はこちらのマガジンに収録しています。
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします