バイリンガルギョウザ🥟
わたしは、中国で生まれたわけでも日本で生まれたわけでもないけれど、「GYOZA」にはうるさいわよ。
あの皮で包まれた小宇宙。野菜と肉の奏でるハーモニーは最高だ。
ギョウザといえば、その消費量をめぐって、宇都宮市と浜松が毎年しのぎを削っているが、成田を降りたわたしは、宇都宮市へ向かった。
ギョウザの聖地。JR宇都宮駅を降りると、ギョウザの石像のオブジェが見えた。
わたしには「耳👂️」の形にしか見えないが、「ギョウザ🥟」である。一応わたしは、ギョウザの神に手を合わせた。
さぁてと ギョウザの名店を巡ろうとしたが、ギョウザの店は点々とあるだけで、中華街のように店が並んでいるわけではなかった。
とりあえず普通の店の普通のギョウザ🥟を食べた。
Oh, this is GYOZA.とは思ったけれど、なんだかなぁという気持ちがしないでもなかった。
GYOZA はGYOZAなんだな、という当たり前のことを当たり前だと、ただ確認する旅になった。
(419文字)
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