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バイクで美術館巡り:成田書道美術館

〒286-0023 千葉県成田市成田 640
https://www.naritashodo.jp

駐車場

バイク:駐車可 (無料)
自転車:駐輪可 (無料)
クルマ:無料駐車場が数台分あるが、お勧めできない (道がむちゃくちゃ細くて、対向車が来たらクネクネ坂道をバックで戻らねばならない)、有料駐車場なら周囲にたくさんある。
入場料:500円 (大人)

美術館

成田書道美術館は、成田山新勝寺の裏山の端、平和の大塔から下りた辺りにある。三つの池からなる大きな庭園の一部である。上の写真は成田山の東側から平和の大塔を見たところで、大塔の右下部に書道美術館がある。

館内に入ってすぐ、正面に見える「紀泰山銘之碑」の拓本が圧巻。碑は 726 年、唐の玄宗皇帝が中国山東省の泰山での封禅の儀の際に揮毫し、祭政の方針を巨岩に彫らせたもので、縦 13.2m、横 5.3m。その拓本なので原寸大。字は素人目から見ても素晴らしい。全ての字が完璧なバランスを保っているように思える。そして威厳と優しさの両方を感じる。下の写真は、2階から撮ったもの。下の方を見ると、人間の大きさの見当がつく。

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展示作品の数はさほど多くはなく、一つ一つをじっくり見られる規模。企画展中はほぼ全体がその展示だが、展示作品は超一流のように思えた。泰山の山頂付近にある施設群の写真などもある。また藤原道長の直筆写経や、聖武天皇によると伝わる書などがある。伝が本当なら1200年前だ。道長も1000年前。芸術的な価値観は時代によって変わる部分があると思うが、字の素晴らしさについては変わらないようだ。

ミュージアムショップは小さいが、書籍のラインナップは類を見ない。篆刻のハンコや書のハンカチ、御朱印帳、墨、筆、硯、半紙など書道具もあった。

食事

徒歩1分のところにウナギで有名な名取亭がある。うな重4800円はちょっと覚悟が必要だが、1800円の鯉こくは、大きな鯉の切り身がフカフカに煮られてドーンと入っていて、ごはん小 190 円をつけてもらうとちょうど食事一回分くらいの量になり、寒いときにはいい。鯉は臭みはぜんぜんなく、身がバラバラと勝手にほぐれていく。なお鯉なので小骨は多い。

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周囲

成田書道美術館は成田山の庭園 (= 寺の裏山) の端にある。5分も歩けば新勝寺の本堂に着くが、登り下りが結構ある。

珍しいのは、書道美術館の脇にある水琴窟。普通の水琴窟の音に加え、音程の明確な音がいくつか鳴る。こんな水琴窟ははじめて見た。これが現代風なのだろうか。すごい。


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ふえふき
ありがとうございます!細く長く取材と執筆を継続していこうと思います。

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