バイクで美術館巡り:佐倉市立美術館
〒285-0023 千葉県佐倉市新町 210
https://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
駐車場
バイク、自転車、クルマともに当面工事中で利用不可(徒歩10分の自由広場 (佐倉東高校のとなり) が駐車場として無料利用可)
入場料:企画展によるが 800 円など
美術館から駐車場に戻ったら、バイクのシートで猫がまったりしていた。困ったねぇ... まぁ、寒かったしね...
美術館
人口が20万人に満たない市としては予想外に大きく美しい美術館がある。一般に市町村レベルでは郷土資料館や博物館を備えるところは多いが、美術館は少ない。この美術館も箱物行政と批判される事もあるだろうが、市民の文化的素養の豊かさを反映しているように思える。ただ規模は決して大きくなく、常設展はない。企画展としても地域の小中学校の児童生徒の作品の展示会だったりすることもあるが、たとえば 2020 年夏の「大正イマジュリィの世界」や 2021 年初頭の「沈黙の春に」など、膨大な作品数とは言えないながらも、非常に見ごたえのある展覧会が行われる。現代美術はけっして難解なものばかりではなく、過去の作品は幅広い視野で選ばれた展示である。
ミュージアムショップが古書店というのも、非常にユニークである。当然美術関係が多く、過去の様々な展覧会の図録などもいくつもあるが、文学や歴史などの本もある。逆に言うと、美術グッズなどの販売店はない。
食事
美術館の一階のカフェで、パニーニやクロックムッシュなど昼食向けのメニューがあり、珈琲紅茶に加えワインやベルギービールもある。
佐倉 (京成佐倉駅の南で佐倉城趾の東の辺り) は古い城下町で、食事にも老舗がいくつもある。美術館から徒歩数分の範囲に、そば屋の老舗の川瀬屋、房州屋 (本店、新町の二店)、和菓子の木村屋 (140 年前に銀座の木村屋が出した二号店) がある。私は昭和の福岡育ちなので、関東の蕎麦はどれを食べてもおいしい (当時の福岡はそばの暗黒地帯だった)。佐倉の蕎麦ももちろんおいしいが、私でも店によって味が違うのが分かる。また北総地域の習いで、鰻の店もいくつかある。
周囲
美術館のすぐ近くに、刀剣のコレクションを誇る塚本美術館がある (臨時閉館などの情報は直接電話しないとわからない)。また、多くのドラマなどでロケに使われている旧堀田邸 (下写真) も、美術館から 1 km 強のところにある。
Google map では「〜跡」や「〜坂」という名所旧跡っぽい表示がたくさんあるが、それらは実際にはほぼ普通の住宅地などになっていて、見た目にはまったく面白みはない。しかし、古地図などと見比べながら当時の往来や生活に思いを馳せると、とたんに生き生きと楽しめるようになる。城下町だから道がクランクになっていたり、城が川を背にした丘の上だったり、低地が水田、尾根が住宅地だったりといった地形の様子も、かなり明確に見てとれる。昨年リリースになったスマホゲームで楽しく佐倉巡りが出来るそうだ。
佐倉からは成田が近く、15 km ほど走ると書道美術館に行ける。また、ほぼ真東に 30 km 強のところに匝瑳 (そうさ) 市の松山庭園美術館がある。
書道美術館@成田 https://note.com/piccolist/n/ne6904ffe343a
松山庭園美術館@匝瑳 https://note.com/piccolist/n/nfb4d64dba721