パーソナルトレーナー必見!距骨下関節から考えるスクワットのニーインのメカニズム【前編】
【はじめに】
「距骨下関節」というテーマは、パーソナルトレーナーにとって見逃せないポイントです。特にスクワットの質を高め、怪我を予防するために、正しい知識とアプローチが必要不可欠です。
こんな悩みを抱えたクライアントに出会ったことはありませんか?
『スクワット中に膝が内側に崩れる(ニーイン)が直らず、フォームの安定性を欠いてしまう』
『足首の柔軟性や動きの制限により、深いスクワットが難しく、腰や膝に負担がかかる』
『フォームの改善を試みても効果が出ず、トレーニング効果が頭打ちになる』
これらの問題をその場しのぎで解決しようとするだけでは、根本的な改善にはつながりません。
足部、足関節は全身の土台であり、特に後足部は膝や股関節、腰部の動きにまで影響を及ぼす重要なテーマです。
この記事では、後足部がスクワットにどのような影響を与えるのか、そしてそれにどうアプローチすればクライアントの悩みを解消できるのかを、機能解剖学を視点に具体的に解説します。
クライアントに「足元から変わる」感動を届けるために、一緒に学んでいきましょう!
今回の記事を最後まで見て頂けると、
・後足部(距骨下関節と距腿関節)の機能解剖学を正しく理解できる。
・スクワットのニーインをより具体的な視点で理解できる。
・内側アーチが低下することの意味を理解できる。
これらを活用し、クライアントのトレーニング成果を足元から支えるスキルを磨きましょう!!
今回の記事は?
トレーナー:★★★★★
トレーニー:★★★★☆
この記事はパーソナルトレーナー向けにまとめた記事となりますが、解剖学を本質的に理解したいトレーニーの方も読んで頂けると色んな気づきがあるはずです!
今回この記事を作成するにあたっては僕は足の骨模型を分解して撮影をしていますので、絶妙な角度変化の度合いやリアルな関節の動きを再現できているので個人的には非常に貴重なnoteに仕上がっています。これぞ解剖学です!
【自己紹介】
インスタグラムでは最近はみなさんお悩みに対してリールで回答動画を作成したりしていますのでよければどうぞ!
https://www.instagram.com/yusuke202108
ではさっそく話を進めていきましょう!
1.距骨下関節って大事だけど超マイナーな存在
いわゆる足の骨は、片足で28個、両側で56個、人間の全身の骨の数はおおよそ206個と言われていますので約1/4が足に存在しています。
骨が存在しているということは、そこに多くの関節が存在し、その他の軟部組織も非常に細かく存在しています。
この複雑なシステムを理解していくには、まず主要な関節の構造を理解する事が非常に重要です。中でも距腿関節(いわゆる皆さんが知っている足関節)は、底屈と背屈の要でありなんとなくイメージはつきやすいと思います。
しかしその直下にある距骨下関節(距骨と踵骨の間)については、その存在を知らない、存在は知っているが関節のイメージがつかない方も多いのではないでしょうか?
今回はこのわかりにくい距骨下関節を可能な限りわかりやすくして皆さんとシェアしたいと思います!
2.足関節(足関節複合体)とは?
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