
在宅医療における「伝え方」の重要性。鍼灸師が知っておきたいヘルスリテラシーとヘルスコミュニケーション。

在宅医療の現場では、患者さんやご家族との関係性がとても重要です。どれだけ施術の技術が優れていても、患者さんにその価値が伝わらなければ、効果を実感することも、適切な行動をとることも難しくなります。
「どんな治療を受けているのか?」
「なぜこの施術が必要なのか?」
「日常生活では何に気をつければいいのか?」
このような疑問に、患者さん自身が納得し、理解できるかどうかで、施術の効果も大きく変わってきます。そこで大切なのが 「ヘルスリテラシー」 と 「ヘルスコミュニケーション」 という考え方です。
これらをうまく活用することで、患者さんとの関係がより深まり、鍼灸師としての施術の効果もより高まっていきます。実際にどうすればいいのか?具体的に解説していきたいと思います。
ヘルスリテラシーとは? 〜健康の情報を正しく理解し、判断する力〜
「ヘルスリテラシー」とは、簡単に言うと 「健康に関する情報を正しく理解し、自分に合った判断ができる力」 のことです。
例えば、施術中にこんな質問を受けたことはありませんか?

「テレビで見たんですが、このツボを押すと血圧が下がるって本当ですか?」
「ネットで調べたら、鍼灸は毎日やったほうがいいって書いてあったんですがどうなんですか?」
「YouTubeで見たストレッチをやってるんですけど、逆に痛みが増してしまいました…」
このように、患者さんは情報に溢れた社会の中で 「どの情報を信じればいいのか?」 と迷っているのではないかと思います。
では、こうした質問に対し、 「それは間違いです」 と頭ごなしに否定するとどうなるでしょう?患者さんは 「この先生、なんか冷たいな……」 と思い、逆に心を閉ざしてしまうかもしれません。
かといって、間違った情報をそのまま肯定するわけにもいきませんよね。そこで 「正しい情報を、納得しやすい形で伝える」 ことが大切になってきます。
2.ヘルスリテラシーを高める伝え方

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