タッチングのメリット♪
タッチングとは、「非言語的コミュニケーションの1つとして手や指で撫でる、さするなど肌と肌との触れ合いを通じた相互作用性のある行為であり、心の触れ合い、情緒的安定をもたらす。また、情緒的安定のほかに痛みの緩和など治療的・技術的ケアにも用いられ、とくに、言葉だけで理解できない子どもや緊張や不安、身体的苦痛を伴う状況のときなどに有効なケアの手段」と説明されています。
*看護学学習辞典(第3版・学研・2008年)により
医療現場でも行われているタッチングですが、どの年齢の人にもセラピー的な価値があるそうです。
赤ちゃんは、子宮の中で感覚を身に付け始めますが、触覚はその中でも最も早く育つ神経回路で、視覚や聴覚の神経ネットワークよりも顕著に発達させて生まれて来ます。
皮膚には圧力、振動、痛み、伸縮、滑り具合などに反応する数種類の細胞やセンサーが埋め込まれており、それらが組み合わさってひとつの触感が構成されています。
触覚は全身に不均等に広がり、その感度は素足で数十ミクロンの太さしかない髪の毛を踏んでも感知できるほどのレベルで、その面積は約畳1畳分(1.6〜1.8平方メートルもあるそうです。
タッチングとマッサージは、同義語として扱われているようですが、全身マッサージは、糖尿病や多動性の症状を緩和したり、HIV患者の免疫力を改善する効果が確認されています。
また、マッサージをすることで、片頭痛が緩和したり、喘息の人々の呼吸を助け、ADD(注意欠陥障害)の子供達の集中力を上げることが出来ます。
マッサージにおける摩擦の動作は、脳内のストレスに関わるホルモンのコルチゾールとエピネフリンの値を下げるように、ニューラルネットワークを刺激します。
ここからは個人的な体験ですが、発達が遅かった長男に、生まれた直後から全身のあらゆる場所をマッサージしていました。
外から刺激することで、脳のスイッチを入れることを早められる可能性があると習いましたが、確かに効果はあったと思います。
最近、次男がマッサージを気に入っていて、寝る前に足や背中をマッサージしています。
特定のマッサージ法を行っているわけではないのですが、とてもリラックス出来るようです。
セルフコンパッションのテクニックとしても、自分に優しくタッチングすることが使われています。
手が冷たいと効果が下がるようなので、手が冷たい人は、手を温めてから行うと良いそうです。
いつでもどこでも、他者にも自分に対しても行えるタッチングをすることで、心と体の健康が高まりそうですね♪♪