偈頌:ハグの瞑想
あなたの身体を感じ 体温につつまれる
いのちのリズムが 流れ込んでくる
あなたはここに生きている 私も一緒に
優しさと慈しみで 二人は満たされていく
日本はあまりハグをする文化はありませんが、ハグは大変に人の感情を落ち着かせる力があります。熱というのは、まさにその人が生きているということのエネルギーです。このエネルギーをお互いに抱き合うことで交換することができます。しかもそれは単なる物理的な変化だけではないということ。いのちのリズムは、それぞれの人間のもつ特有のものだと思います。そのリズムが、ハグをした瞬間から、ゆっくりと混ざり合って、豊かな音楽を形成するのです。その心地よさは、優しさや慈しみという、自分一人だけでの力ではそれほど大きくできないものを何倍にも拡張してくれます。癒やされるという経験は実はそんなに難しいことでも複雑でもないということを、ハグの瞑想は教えてくれるのです。