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ステーキハウスに初めて行ってみたら完全に敵のアジトだった件

シーク教徒のお父さんがお祈りを捧げている声を聞きながらこれを書いてる。

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新年早々「恵比寿に高いステーキを食べに行こう」と誘われた。恵比寿もステーキも自分の生活範囲内にはなかなか登場しない単語である。いままで交差したことのない文化圏だったのでよくわからないがとりあえず承諾した。恵比寿では恵比寿横丁とネパール料理店くらいしか行ったことがない。なにやらオシャレな街というイメージだけはある。

俗にいうアメリカンステーキハウスというやつらしいが生憎ステイツの文化には馴染みがなさすぎてまるで見当がつかない。アメリカ行ったことないし。ステーキといえば思いつくのは「いきなりステーキ」くらいで、普段豆を煮て食べるだけで満足しちゃうような自分が行ってもいい場所なんだろうか。自分に肉を食らう資格があるのだろうかわからない。

さらに聞いてみるとお酒とステーキを合わせたらひとりあたりン万円はかかるという。どんだけ特別な肉なんだ。人魚の肉でも出てくるのか?

話を聞いているだけでちょっと緊張してきた。せっかく高いお金を払うなら背景知識が多少はあった方がより楽しめるかと思い、事前にちょっと調べてみた。

下調べ

ウェブサイトを覗いてみる。

・Tボーンってどこの骨?T字型の骨なんてどこにあるんだ?
・ステーキの値段が時価ってなんだよ、寿司屋なのかよ
・とりあえず熟成したらなんでもうまくなるんだなあ。ガラムマサラも少し寝かせて熟成させると丸くなって美味しくなるし。
・エイジングというとヘッドフォンくらいしか思いつかないんだが?

わかったのは赤身肉の熟成ビーフがとにかくうまいらしいということ。日本のステーキ肉は筋肉の中にサシが入る不健康な育て方をされている肉だが、アメリカのビーフステーキは赤身肉を楽しむもの。広大な牧草地と長年の技術と経験がそれを可能にしているんだなあ。

実際に敵のアジトに行ってみた

実際に行ってみたら外観が完全に敵のアジト。ロケット団がいそう。ドレスコードはないと書いてあったがこれは面接の際の「平服でお越しください」的な罠だと思い、靴とコートは多少ドレスアップしていったが、武器は持っていなかった。

完全に敵のアジトの外観

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