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3種類のチャパーティーを食べ比べるイベント「第一回リアリズムインド料理比較探究会」に参加

「第一回リアリズムインド料理比較探究会」に参加してきました。インドの伝統的な無発酵薄焼きパンであるチャパーティーの地域別比較がテーマ。

チャパーティーはインド全土で共通する料理でありながら微妙に仕上がりが異なります。家庭ではもともとロティと呼ばれていてチャパーティーという言葉が実は最近外部からもたらされたかもしれないというのはとても興味深い話でした。そういった名称とともに作り方も変わってくる可能性があり、そういう意味ではインドでもおばあちゃん世代くらいまでいかないと伝統を探るのはもはや難しいそう。

「あえて料理の作り方やレシピの追求をしないことで見えてくるインド料理の世界」というのがテーマの一つであり、実際にインド人がどのように料理をとらえているのか話を聞いたり、昔の頃の食の思い出などにフォーカスしインド人のインド料理に対する「まなざし」にフォーカスするイベントだった。

インド料理を日本人のロジックのままで解釈しようとしてもそれなりのものにしかなりません。インド料理にはインド料理固有の論理があり、レシピを追わないことでそういったものを明らかにしようという趣旨と解釈しました。

今回のイベントでは、西ベンガル州、ビハール州、カルナータカ州の3つの地域出身のムスリマの方々が作ってくれたチャパーティを食べ比べできました。イベントは大盛り上がりで各回20人程度✖️3回転が全て満席になっており、インド料理熱の高まりを感じました。京都では同じことはできなさそうだ。


地域別のチャパーティの特徴

チャパーティはインド全土で食べられている平たいパンで、アーター、水、塩だけで作られます。地域によって焼き方や作りかたが少しずつ異なっているよう。

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