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パンジャーブチョレ/chana masala/ひよこ豆のぼてぼて濃厚カレー【レシピ】
北インドパンジャーブ州ではひよこ豆(白いカブリチャナ)が好んでよく食べられている。小麦もよくとれ街中にタンドール窯がたくさんあるので、クルチャと呼ばれるタンドールで焼いたパンと一緒に朝ごはんなどで食べられることが多い。クルチャは具がたくさんのっていてピザのようである。
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インド亜大陸の豆の分布
ひよこ豆はヒンディー語だと「Chanaチャナ」、パンジャーブ語だと「Chole(チョレ)」といい、クルチャとの定番の組み合わせが「チョーレクルチャ」などと呼ばれたりする。
インド亜大陸ではよく食べられている豆の分布がある。
北の方ではひよこ豆とかラジマ(金時豆)など、比較的ほっくり、食べ応えのあるものがよく食べられている印象。西・南インドだとトゥール、ムングが多く、東インドやネパール、スリランカではマスール(レンズ豆)がよく使われている。もちろんそれだけしか食べないというわけではないのだが、よく食べる豆は地域ごとに偏っている。
今回のレシピではフルーティな香り、玉ねぎの香ばしい旨み、半分グレイビーに溶け込んだひよこ豆のテクスチャーを目指したい。
ポイントは青い生マンゴーを粉にしたスパイスのアムチュール。これを多めに使うことで酸味で味が締まるし、フルーティな香りが加わってわかりやすく美味しくなる。
使用する調理器具について
・玉ねぎ、ニンニク生姜はすりおろして使うが、大量に使うときはブレンダーを使ってしまうのがやはり簡単。ベストというわけではないが入手性と使いやすさという意味でマジックブレット(魔法の弾丸)はおすすめ。スパイスを挽くミルサーとしても使える。
・スパイスや材料をいちいち計量すると上達が早まり、再現性を出せるようになる。0.1g単位、3kgまで迅速に測れるタニタのデジタルスケールがベスト。反応速度が速いのでストレスがない。
・豆を煮るのに圧力鍋があると便利。慣れないと爆発しそうで怖いかもしれないが、時短アイテムとして非常に有効。インドでよく使われている圧力鍋はこちら。
・テンパリングをするときには少量の油でも使えるタルカパンがあると便利。インドの家庭にはだいたいあるので、自分も8年くらい愛用している。
・揚げ物をするときには赤外線温度計を使うと便利。キッチンに置いておいて、玉ねぎを炒めているときに今何度なんだろう?って気になった時などサッと調べてみると面白い。
・イドゥリやドーサなど豆のペーストを作るときはウェットグラインダーが必要。詳しくは→https://philosophycurry.com/wet-grinder
チャナマサラの材料
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