カレー哲学の視点(ニュースレター):ブヒブヒビンダルーサミット
先日、ブヒブヒビンダルーサミットと銘打って4種類のポークビンダルーがマサラ部室に大集合した。
コバタロカレー、カレー三兄弟三男タケナカリーさん、カレー哲学、PLAWNLAMPさんのそれぞれが思うままにポークビンダルーを持参して集合。ビンダルーだけだったのにこんなに全部味が違うとは。全然飽きなかった。
うまみブーストなやつ、油と塩のインパクトに振っているやつ、隠し味が入っていて変化球のやつ、スパイス感が強いやつなどそれぞれが全然違うテイストを醸し出していた。
ポークビンダルーインド料理的には邪道というかかなりマイナーな料理という感じがある。インド料理好きの人は結構同意するんじゃないかと思う。
それなのに日本でこれだけ人気が出ていてしかも独自の進化をしている。それだけでなく、それぞれがアレンジをするレベルで、アレンジが効いていても「これがビンダルー」ってわかる。
たまたま日本人の味覚に合っていただけでも、すごいことだと思う。
しかし自分は、以前ゴア料理研究をしていた時もソルポテルとかバルチャオとか、またはルーツを遡ってポルトガル料理とか。そういうのばかり作っていたのでど直球のポークビンダルーというものをまともに作ったことがなかった。
今回はクラシックなポークビンダルーのレシピをもとにスパイス感を強くするようなイメージで作ってみた。バラ肉が苦手なので肩ロースを使い、カシミールチリを大量に使ってワインビネガー先入れで仕上げた。酸味は飛ぶのでビネガーは仕上げる直前と分けて入れてもよかったかも。
スパイスのバランス的には、ブラックペッパーとクローブ感がもう少し欲しかった。カシミールチリの色と香りはちゃんと出ていた。
旨味をそこまで強くせず香りと塩を強めにしたのは狙い通りだった。
低温調理は意味ない?というか温度や時間などこれで合ってるのかよくわかってない。
マサラ部室関連ニュース
11/22 牛糞燃料キャンプを実施しました。
千葉県いすみ市の巡るインドで牛糞燃料キャンプを実施した。
インドを旅していると壁に貼り付けられている牛糞燃料をよく見かけますよね。
牛が聖なる動物として扱われているインドでは牛糞燃料の火が最もカーストが高く、神聖な炎とされている。お祈りの際に神に捧げる火として使われるほか、日本でいう「かまど炊きご飯」のように牛糞燃料や薪で調理していることを売りにしている食堂はインドでもまだまだあるらしいのだ。
しかし肝心の味はどうなんだろうか?実際にやってみようということで数ヶ月の準備期間を経て実際にやってしまったのが今回の牛糞燃料キャンプ。
どんな牛糞でもいいわけではなくて、草だけで牛を育てて下さっているうたうファームさんのご協力があったからこそ実現できた今回のこの企画。誠に感謝です。
短く切った藁を混ぜ込んで平たくのばし、数日天日干ししたら見事に燃える。翡翠色の炎が立ち、蓬のような葉っぱの香りが立ち込める。
こいつを使って我々は一体なにをどうしたのか…?続きはまた別の記事に書きます。
12月のテーマはインドパン研究となります。
12月のマサラ部室のテーマはインドパン。インドには知られていないパンが山ほどありますね。
・12月4日(日)
21時〜インドパンゼミミーティング実施しました。
参加はこちらのnoteから。
マサラ部室に関して更なる情報はメンバーシップ内で情報共有しています。
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近況:一人旅で自撮りしない
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