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映画「キョンシー/殭屍」観ました

オススメ度
★★★★☆

「キョンシー/殭屍」
これは稀有な名作。

有名な「霊幻道士」への
敬意に溢れた作品。

中国古典の悪鬼の雰囲気を
醸し出せる作品って
そんなに無いのですよ。

行疫神も出て来る。

この作品からは
[夢溢れる?「霊幻道士」を観た子供達が
大人になった今、
夢の無い大人の「霊幻道士」を
観ようじゃないか]
という意志と、
[失ってしまったもの
(キョンシー映画の栄光時代)は
もう戻らないのだ]
というメッセージを私は感じます。

「霊幻道士」は、どう足掻いても、
ラム・チェンインが死んでしまった今、
もう作れないし、
戻って来る事はないんですよ。
我々は現実を見て
生きていかなければならない。

残されたものは
「霊幻道士」
という映画が残した夢だけ。

過ぎた栄光も、
時代も、
戻る事はない。

だから、作中で主人公が
[過去の栄光を持っている役者]
というのは、
重要な要素なのではないか?
と思います。

これは「霊幻道士」の続編
ではなくて
「霊幻道士」への
壮大なレクイエムなんですよ。
だから暗いのです。

全体的に映像の色が
灰色で作られているのも、
とてもいい雰囲気を醸し出しています。

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