見出し画像

映画「グレート・グローリー 大いなる勝利のために」観ました

オススメ度
★★★★☆

「グレート・グローリー
大いなる勝利のために」
原題(cristiada)観ました。

要は「クリステロ戦争」です。

日本語タイトルもそれでいいのに・・
と思いますが(汗)

さて、この映画、
面白かったです(なぜか英語だけど)。

メキシコ革命から17年後位のお話で、
カリュス法によって
メキシコでキリスト教(カトリック)が禁止され、
キリスト教徒達(主に農村の)が反乱を起こす、
その動乱の中の人々の物語なのですが、
「墓の魚」の詩や劇の舞台と
重なっている時代なので、
こういう時代の話が好きな方は、
私の作品の元ネタが
わかったりしますよ(笑)

ただし、史実の映画であり、
登場人物達も、実在した者達ではあるものの、
映画的演出の為に、
若干美化されていまして(笑)
主要人物達の死に方が
色々異なっていたりしているので
要注意です。

荒くれ者のビクトリアーノ・ラミレスも
最後はあんなに
英雄的な死に方をしていないし(笑)

(メキシコの革命家パンチョ・ビリャや、
イタリアの匪賊のクロッコも、
英雄というよりは、
ヤクザ者であらくれ者だったのは
想像つきますね。

さて、
[社会主義(その関連思想)と
キリスト教は相性が悪い]
と思われがちですが、
実はそう決めつける事も出来ない面があり、
社会主義の教会もいたり、
時として共闘したり、
とにかく右も左も宗教も組織も、
複雑に情勢が
変化する時代だったのです。

この作品とセットで、
ぜひスペインの
「蝶の舌」
という作品も観てもらえると、
こちらは七年後の
スペイン本国(ガリシア)のお話ですが、
この時代の不安定な状況
(一夜で善悪、敵味方、
政治状況が変わってしまう)
がよくわかると思います。

いいなと思ったら応援しよう!

墓想の作曲家による海洋生物の死のオーケストラ「墓の魚」記事
自作の詩による詩集「沼地の聖書」(ハードカバーによる分厚い豪華本を予定)を出版する為のサポートを募集しております。ぜひ、よろしくお願いします!!いただいたサポートは詩集の費用にさせていただきます。