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スペイン映画「パスワード:家 (h0us3)」観ました
オススメ度
★★☆☆☆
映画「パスワード:家 (h0us3)」観ました。
スペイン語の勉強になると思い、
スペイン映画を観たのですが、
これが意外に面白い
掘り出し物映画でした。
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現代IT版にした
ラウル・ブランダンの小説みたいな話。
ちょっと演劇的な要素も持っていますね。
とにかく、
ほとんど一つの部屋の中だけ、
会話だけで物語が進んでいく。
ラストのオチ(終わらせ方)に関して
「不満だ」という評価が多いみたいですが、
とんでもない。
これこそが短編文学的な終わり方と言えます
(前も言いましたが、
物語の筋と結末を楽しむのは
現代アメリカや日本の娯楽で、
古典というのは、
交わされる会話のユーモアや、
そこに隠された意味
を楽しむものなんですよ)。
そこも
ラウル・ブランダンっぽかったです。
という訳で、
偏った分野の話ではありますが、
非常に知的な作品。
ただし、マニアックな話し合いの内容が
インターネット、ITのセキュリティ突破
などの裏世界の話なので、
全く私の得意とする分野ではなく(むしろ苦手)、
面白そうな・・とは思っても、
完全に理解するのは無理な世界でしたね(汗)
そして生物学、生化学オタクな私から見ると、
ITオタクというのは、
どうしても人間社会に縛られる人達なんだな
という印象を受けました(笑)
(不敵さの質が違うというか・・)。
話の後半から
非現実的なSF世界になっていきます。
でもこれ、SF好きの人とかは
好きな話なんじゃないかと思います。
「世にも奇妙な物語」でありそうな話・・
とも言えますが、
とにかくラウル・ブランダンが
ポルトガル作家で、
この映画がスペイン映画なのが面白い所。
イベリア的な土壌で
生まれやすい構成なのかも・・・。
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