ポロ★サツビール新春スポーツスペシャル2023の展望
今年も残すところあと1日。
独断と偏見しかない江戸箱根間往復駅伝競走の
予想を行っていきたい。
この競走もそろそろ節目の白寿、
99回大会を迎える。
お馬さんが走るレースはさておき、ここまで長い歴史と伝統を誇りながら、この時代もなお、その競技レベルが進化し続けているのは、オリンピック、世界陸上、ワールドカップ、赤坂5丁目ミニマラソンしか知らないものだ。
しかもこれがプロスポーツでなく、学生スポーツであるという点もまた稀有なものである。本競走が、人々からここまで熱狂されるのは、新春の朝発走というゴールデンタイムだけでなく、その根底にアマチュアリズムがあり続けていることに他ならない。
この先、10年、20年、、いや、江戸幕府ばりの265大会ぐらい、続いて欲しいものである。多分その頃はもうお空の上だろうが・・・・。
能書きはこれぐらいにしておいて、今回の見立ては以下の通りである。
特に往路においては、往路は3〜7位は僅差。
上位2校は抜けてるイメージである。
ここからはマジなところの独断と偏見であるが、特に往路において、
次のポイントを踏まえていきたい。
1区と2区、3区と4区はそれぞれセットと考える。
2区は難コースであり、抜きやすいのではなく、差がつきやすい
5区は準備と適性がモノを言う(持ち時計はあまり関係ない)
ここ数年、1区と2区それぞれ両方で外していないチームが序盤の主導権を握っている。
また、3区と4区については、1〜2区で出負けした場合は、ある程度ゲームチェンジをしなければいけない区間である。コース特徴的にスタートしてからすぐ遊行寺の坂の下りがある3区の方が、前方との差を詰めたり抜きにかかりやすい。
ただ、それができなくても、4区は多少のアップダウンはあるものの、直線コースのため、射程に入れやすい。
一方、山の5区については、準備と適性がモノを言う区間であり、近年の有力校の傾向から、ここに計算できる絶対的なエースを配置して、末脚一閃を狙うと言うよりは、以下にそれまでの区間での貯金を使いながら、引き算的に押し切れるかを戦略としているチームが多いのではないか。
(今井、柏原、神野、これら神様の治世に比べると、コースも延長され、山だけでは決まりにくいようなレギュレーションに変わっている。)
こうしたことから、1区&2区、3区&4区のセット区間に、それぞれ有力なエース・ゲームチェンジャーを起用できているチームを中心に考えたい。
駒澤、青山学院は語るまでもなく、どの区間も強いと思うので、割愛するとして、
注目は、○創価大学、▲國學院、△明治大学だ。
昨年の見立ての際にも、重めの印を回しているが、1区で仮に出負けしても、2区にはムルワがいるし、3区で伸びなくても4区には嶋津がいる。この両名は確実に走ってくるため、1区、3区で大きく上位校と差がつかずに小田原中継所まで運べれば往路優勝狙える。
また、復路についても、6区濱野、7区葛西と有力選手を擁しており、展開次第では、総合優勝争いにも食い込んできそうだ。
▲國學院は、大きなゲームチェンジャーこそいないものの、チーム力が高く、どんな展開にも対応でき、駅伝力がとても高い。個々の能力で言えば、駒澤や創価、青学なのだが、チーム力で言えば、一番かもしれない。
個人的に楽しみなのは、1区の青木。ルーキーながら伊勢路で大暴れ。
去年の平林も相当すごいと思ったが、それ以上の衝撃を感じた。
仮に1区で起用されるようなら、東海大1年時代の鬼塚のような先輩方の胸を借りつつ、積極的に仕掛けるレースをみせてほしい。
國學院はこの1区で流れを作れれば、後続の平林や、小林、中西、伊地知らは確実に運んでくるため、展開的に非常に有利になる。小田原の時点でどこに位置どりしてるかが非常に楽しみだ。
△明治大学は立川→伊勢→箱根となかなかタフなローテーション。
(これが恒常化してきているのは、なんとかしなければならないが・・・)
伊勢では、守ってきたシード権を落としてしまったが、前月に立川でレースをしており、
それを考慮すれば致し方ないところがあった。
変に伊勢路をメイチで仕上げすぎて、肝心の箱根がガス欠になるという状況は今年はなんとしても避けたかっただろう。
明治に関しては、1区富田の展開の作り方と、3区の選手の走り次第で、シードへの道筋がひらけてくるであろう。
1区をそれなりに遅れずに出切れれば、2区を日本人集団の中で進められるため、タイムや区間順位はともあれ、見た目の順位的には、そう悪くない位置(8〜10番手ぐらい)でつなぐことができるだろう。
仮にこの2つで出遅れても、3区に配置されるであろう選手(小澤か森下)の状態が万全であれば、それなりにレース展開をチェンジすることができるはずだ。
近年の明治はこの2つの区間でうまく行っているときは、シードが取れている。
2015年の1区横手&3区有村の時や、2020年の1区小袖&3区手嶋の時がそうだ。2区や5区に有力選手が配置されないから勝てないのでは?シードが取れないのではと思われているが、どちらかというと、地力というよりこうしたレース展開を左右するような区間で波に乗り切れないため、失速してしまっていることにフォーカスしたい。
往路平塚でどの位置で襷を渡せているか、
これに尽きる。
以下、区間賞予想。
何はともあれ、今年も寒い部屋の中を熱くしてくれるような名勝負に期待ししたい。
今回はなんと立教大学の継走もみれるため、非常に楽しみにしている。
筆者の立教OBの友人は「え、それすごいやんって感じ?」とまあこんな反応であったが、こればっかしは出場する&現地観戦すると、どんだけこの大会がすごいかがわかるはずだ。
ぜひ一度でいいから、そうして欲しい限りである。
最後に忘れていけないので、一言。
くれぐれも他社のビールを飲まないようにしないこと。