夏休みの宿題、「読書感想文を書かなくちゃいけない理由って、なに?」に、親としてどう答えるか
こんにちは。
今日は、小学校の夏の風物詩、「読書感想文」について書きます。
夏休みの終わりに小6の子どもから「読書感想文を書かなくちゃいけない理由って、なに?」と聞かれ、3週間くらい、考えていました。
その間、自分でも『読書脳/樺沢紫苑』の本を読み、noteで読書感想文を書いてみました。
最終的に、以下が結論です。
読書感想文を書く目的は、文を書く練習をすること。文の書き方を学ぶつもりで、取り組もう!
(読書感想のアウトプットそのものは、もっと自由でいいよ!)
どう言うことか、説明していきます。
目的はどっち?手段はどっち?
読書感想文を書くには、「本を読む」と「文を書く」というステップがあります。
大人が読書感想をアウトプットするのは読んだ内容を忘れないためなので、自ら本を読むところが出発点。本を読まない人は、アウトプットできません。つまり、アウトプットは手段であり、目的ではありません。
子どもは、読書感想文を宿題として課されていることを素直に受けとめると、文を書くという目的が先にあり、本を読むのはそのための手段になっているようです。
そのため、読書感想文という宿題の目的は、本を読むこと より 文を書くこと の方が重視されていると結論づけました。
原稿用紙3枚(1200字)に妥当性はあるか
文章を書くことを目的とした宿題だとしても、小学生に原稿用紙3枚はハードルが高くないでしょうか。私はそれなりの読書量がある大人としてnoteを書き始めて2カ月ですが、2000字程度の文を書くのに数時間かけています。(恥ずかしげもなく公表)。「1200字(原稿用紙3枚)を書く」宿題は、小学生にとって楽しい夏休みを台無しにするのに十分な量で、フォローする親にとっても負担がある量です。
宿題の目的が感想のアウトプットなら、「1200字程度の文を書く」という負担を強いる必要はありません。
宿題の目的が1200字程度の文を書くことなら、題材が読書の感想である必要はありません。
(宿題の目的が読書なら、そもそも感想文を書く必要性はありません)
このように整理してみると、小学生の読書感想文という宿題の目的は、かなり謎めいています。
アウトプットしたら、反応がほしい!と思うもの
振り返ると、我が子がとても楽しそうに「文を書く」という宿題に取り組んでいる時がありました。小3の頃、「週末ジャーナル」という週末だけに書く日記の宿題です。理由は、以下の2つが揃っていたからです。
①先生に伝えたい(読み手がいる)
②感想が返却される(反応がある)
大人もSNSに投稿したりnoteにアウトプットした時、リアクションをもらうと嬉しいですよね。発信したら反応が得られる。反応が得られると励みになる。シンプルです。
小6の今は、中学受験塾でかなりの長文を読み、長文回答を書いていますが、それも楽しいそうです。その理由は、やはり「フィードバックを得られる」から。
①書いて出す
→②添削されて戻ってくる
→③振り返りからの学びを得る
このサイクルが、学びのモチベーションにつながっているのですね。きっと、学校の読書感想文の宿題では、②と③が不足しているのでしょう。
夏の終わりの「読書感想文を書かなくちゃいけない理由って、なに?」という子どもから質問に、文を書く練習と答えたものの、自分も子どもも100%納得していませんでしたが、あらためて整理できて、少しスッキリしました。
改善アイディアあれこれ
読書好きの大人として、改善策を考えてみました。
①読書感想のアウトプット方法
読書は楽しい体験であって欲しい。もし読書を目的とするなら、読書感想のアウトプットは、プレゼン形式やイラスト、動画の提出も認めるなど、自由度があってもよいのではないか。お友達から反応が得られれば子ども楽しめるし、先生だけにフィードバックの役割が集中しなくて済みます。
②文を書く練習方法
長文を書くという行為は、マラソンと同じだと思います。日常で全く文を書いていないのに、夏休みだからといって突然長文を書くことはできません。文の書き方を学ぶことに集中させるなら、書く内容に労力を割かない方がいい。書く題材は自由にして、書く分量もグッと下げる。書いたら親がコメントを返すところまでを宿題にしたら、もっと楽しくなる気がしました。(小学生のみなさん、どうでしょうか?)
本を読むこと、感想をアウトプットすること。このふたつを、もっと子どもに楽しんで欲しい。本を読むことは世界を広げること。読書感想文が読書嫌いの原因になっていないことを、切に願います。
最後に、今年、我が家の小6が選んだ読書感想文のための本を紹介します。(↓)
「文を書くことだけを目的とするなら映画化されている本を選ぶのもアリだよ」と勧めたのですが、子どもの方が真面目で、きちんと本を読んでいました^^
そもそも、なぜ夏休みなのに宿題があるのでしょうね。社会人が「休んでもいいけど、その間に仕事をことを忘れないように、○○と△△はやっておいてね」と言われたら、絶対に仕事をキライになりますよねぇ!?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また書きます^^
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