こんまり®流を学んだ私がワーママになって変わった「ときめき」以外の服を買う基準
社会人一年目、こんまりさんのレッスンを受け、私は変わった。ときめくものだけ持つことで、汚部屋が劇的にきれいになり、その状態を十年以上キープしているのは以前も書いたとおり。
衣服も「こういうのが好き!」とはっきりわかるようになり、買い物の失敗が少なくなった。「おしゃれだね」と人から褒められることも増えた。
しかし、出産してから状況は変わった。
娘は、どういうわけか、Tシャツの首元が大好きな赤ちゃんだった。授乳をしていると私の首に手を伸ばし、ものすごい力でびよーーーんと自分の方向にひっぱる。興味深そうにしばらく眺めては、また、びよよよーーーん。この筋トレのせいで、すべての服がでろんでろんに伸びてしまった。
「ときめく」服だけを持っているなんて不可能だな、と気づくのに時間はかからなかった。ときめく服が汚されたり、だめになったりすることに、自分の心がダメージを受けてしまう。これまでは、職場でもプライベートでもときめく服だけを着ていたけれど、子どもといるときは、べつの服を着る必要がある。そう思った。
自分なりの「育児制服」を開発
三十代ママ向けファッション雑誌を読んでいたら「育児に必死にみえないオシャレが知りたい!」というワードに遭遇した。しかし、私はそもそも育児中に「誰かにオシャレに思われたい」という欲望があんまりない。保護者どうしで顔を合わせたり、社交する機会がほぼないのも原因かもしれない。
保育園の送り迎えや、娘と公園で遊ぶとき、私はわりきって「育児制服」を着ている。私の制服はこう。
春・秋 プチバトーの長袖Tシャツ アンフィーロのパンツ
夏 プチバトーの半袖Tシャツ アンフィーロのパンツ
冬 プチバトーのTシャツ 無印のトレーナー アンフィーロのパンツ
(季節ごと書く意味ないやろ…ってくらい同じだった。これをそれぞれ3セット)
「この制服があるおかげで、どれだけ泥遊びしても大丈夫!」「秒で着替えて保育園まで自転車こいでいける!」ってすごく感謝しながら、大切に着用している。
「自分がときめくものだけ持つ」というこんまり流をなんにでも貫くと、子育てはちょっとしんどいかも。「このちょっと汚れた服にもこういう役割がある」と意識して、感謝しながら持つ。そうすると、ときめきたい!という気持ちと折り合いがついて、心がほっと安らかになる。
あまりに安いものだとすぐにダメになってしまうし、着心地の悪いものをずっと着ていると気持ちがずーんと下がってしまうので、「育児制服」は自分基準でそれなりにこだわるのがコツ!(綿100がいいとか、シルエットにこだわるとか、そういうの)
♧
「ときめく服」の「ときめき」以外の基準
子どもといないときに着る「ときめく」服にも、選ぶ基準を設けるようになった。なかなかゆっくり買い物に行けなくなったためだ。休日は子どもと公園に行きまくっているので都心に出られる時間があまりないし、フラフラとルミネを歩いていると、なんだかやるべきことをやっていないような税金未納感に襲われる。中高生のころは、「遊ぶ」=「服を買う」だったけれど、今や他にやりたいことや、やらねばならないことが多すぎる~。とにかくときめく服を「ぱぱっと」選ぶことを意識している。
予算を決める
SNSでは「年間〇着!」というワードをよく見かける。だが、私は「予算」を決めることにした。ときめく服以外に育児制服も用意しなければならないとなると、購入数を絞るのは難しく感じたからだ。予算は、「手取りの一割」(服・下着・靴などにかけるお金。ジュエリーを除く)。ファッション・ブロガーの小林直子さんが著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』で書かれていたのを参考に決めた。計算してみると、おお、思ったよりも多い!わーい、うれしい。
育児制服にあてるのは、下着や靴下も含めて、だいたい予算の三割程度。残り七割の予算をときめくものにあてるわけだが、ほしいものがあったときに「これは七割のどれくらいにあたるか」ということを頭のなかでぱぱっと計算する。買うか買わないか、すぐに決めることができる。
色を絞る
「色を絞る」も、小林直子さんがおっしゃっていたこと。虹のようなカラフルなワードローブから組み合わせを考えるのはとても難しい。私は、
に設定して、トップスもボトムスも靴もバッグもその色しか買わない。色を厳選したおかげで、買い物にも時間がかからなくなったし、朝もコーディネートを一分以内に選べる!
似合う色は伊勢丹のパーソナルスタイリングでアドバイスをもらいました(noteにも書きました☺)
似合う色は一生変わらないらしいので、プロにお金を払ってみてもらうのはありありのあり、ではないだろうか。
決まったブランドで買う
以前、勝間和代さんが「決まったブランドでしか買わない」とおっしゃっていて、「え~。そんなのつまんない」と若かりし頃の私はぶーたれていた。しかし!ショッピングセンターをふらふらせずに、決まったブランドで買うのがやはり一番、時間の節約になる。二十代のころにルミネをさんざん練り歩いたので、今さら「うわ~!この店めっちゃええわ~!知らんかったわ~!」みたいな出会いも、そんなにない。
それから、似合うブランドでだけ買うことで、「似合わなかった」という失敗を避けられる。どのブランドもマネキンを用意して、それをベースに服をデザインしている…、というのはごく最近知ったトリビアだが、おそらく世の多くのマネキンは「ストレート」もしくは「ナチュラル」体型なんじゃないかと推察する(男性はなんのこっちゃだろうが、女性の身体は骨格的に「ストレート」「ナチュラル」「ウェーブ」に分類可能で、それぞれの骨格で似合う服が大きく変わってくるんだそうです。飲み会のネタにして)
「繊研新聞」の調査によると、ストレートが55%と過半数超え。ナチュラルは34パーセント。ウェーブはたったの11%だそうだ。私がアパレル経営者なら、間違いなく、ストレート・ナチュラル体型のマネキンを用意する。実際、世の中、ストレート・ナチュラル向け衣服であふれている気がする。大人気のユニクロもPLSTもストレートっぽいしなあ…。
ちなみに私はマイノリティの「ウェーブ」体型。しかも平均より小柄。似合うブランドを見つけるのにとっても苦労したけれど、今は「ここで買えば失敗しない!」というブランドを見つけたので同じところでばかり購入している。
自分の体型に合っていると思うブランド✍
主にパンツを。ときめくので、育児制服だけじゃなくて、オフィスにも着ていってる。
ドレステリアのワンピースのデザイン、好き。
シビラは、うんとおしゃれしたいときに。
♧
今年も育児に仕事に目まぐるしい日々になりそうだけど、ときめくお買い物ができますように✨
どなたかの参考になれば幸い。