「文にあたる」を読んで
こんにちは。あるいはこんばんは。
おしゃま図書です。
以前、荻窪のtitleでやっていた、校正者のゲラを見せる展示が面白かったので読みました。
おしゃま図書は、お遊びの同人活動ですけれど、
私はふだんの仕事としても、編集に携わっています。
でもきちんと教育を受けたわけではないので、
いつも「これでいいんだろうか」と思いながら仕事をしています。
いつまでたっても、プロという感じがしない。
ただ「天職」と思えるようになるには、
それ相当の努力とかが必要なのですよね。
牟田さんの語り口調はやわらかくて、なんだか、喫茶店で、
友達の「今日こんなことがあってね」なんて話を聞いているような感じで、勝手に親近感を覚えてしまいます。
どの回から読んでも面白いけれど。
本当に、タイトルとか大きな文字ほど見落とすとかね。
プロフィール一つにしても、生年月日を本人が間違えるの? とかね。連載小説で途中から登場人物の名前が変わる、なんてエピソードも面白かったです。
みんな、締め切りという妖精に翻弄されながら、なんとか、世に本を送り出しているんですよねぇ。
原典にあたる。辞書にあたる。
スケジュールがタイトな中での確認作業はどうしても難しいことってありますけれど、ここで牟田さんが書いていること、私も心がけていけたらいいな、と思いました。
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